【クアラルンプール】 飲食店チェーンのベルジャヤ・フードは14日、子会社ベルジャヤ・フード(インターナショナル)を通じ、フィリピンに韓国の人気ベーカリーチェーン「パリバゲット」を展開すると発表した。フィリピン1号店を今年第4四半期にオープンする。

ベルジャヤが発表した声明によると、ベルジャヤ・フード(インターナショナル)、フィリピン子会社のミドル・トレード、「パリバゲット」をシンガポールで運営するバリバゲット・シンガポールの3社間でマスター・フランチャイズ契約を締結した。ベルジャヤ・フード(インターナショナル)とミドル・トレードがフィリピンにおける「パリバゲット」運営企業となり、フィリピンの主要都市での多店舗展開を目指す。

ベルジャヤ・フードのシドニー・キー最高経営責任者(CEO)は、マレーシア国内での事業拡大が成功した約半年後に他国でも展開することになったとし、フィリピンでも成功が再現されることを期待していると述べた。

「パリバゲット」を韓国で運営するSPCグループのホ・ジンス社長兼CEOは、「パリバゲット」は、1988年に韓国で創業し、「全てのパンをもれなく検査する」という「サンミダン」精神により韓国だけで約3,500店舗を展開し、世界的にも成功を収めているとして、フィリピンの顧客が高品質のパンを手軽に入手できるようになり、そのこだわりを体験してもらえるようになることを期待していると述べた。

「パリバゲット」は、韓国で初めてヨーロッパスタイルのベーカリー文化を導入・発展させ、韓国のベーカリー業界をリードしてきた。韓国以外にも、米国、英国、カナダ、中国、フランス、ベトナム、インドネシア、カンボジア、マレーシア、シンガポールに480以上の店舗を展開している。
(ザ・サン、ニュー・ストレーツ・タイムズ、8月15日、エッジ、8月14日)