高齢社会対策、マレーシアは日本から学べる=髙橋大使

【クアラルンプール 】 在マレーシア日本大使館の髙橋克彦大使は、高齢社会対策に関わる経験や専門知識を共有することに高齢化が進む日本は前向きであるとし、マレーシアは日本から学ぶことができると述べた。
髙橋大使は国営ベルナマ通信の本社を訪問。マレーシアでは2040年までに高齢者の占める割合が総人口の35.3%となると予想されており、日本から何を学ぶことができるかと質問を受けた髙橋大使は、日本が培ってきた過去50年間にわたる高齢化問題についての成功や失敗事例を伝えるなどの形で協力することができると思うと述べた。世界銀行の統計も例に挙げて、現在のマレーシアにおける平均余命が日本の1972年頃と同じだとし、一人当たりの国内総生産(GDP)も同じ水準であると言明。マレーシアは順調に成長を続けており、日本が過去40年間の経験を共有することで、マレーシアの高齢化問題を改善することは可能だと思うとした。
また髙橋大使は、5月にイスマイル・サブリ・ヤアコブ首相が日本を訪問したことや、今年ルックイースト政策(東方政策)40周年を迎えていることについても触れ、両国は優れた関係を築いていると言明。今後は、一方の国が支援して他方が支援されるなどという形に捉われるべきではないとした。
(ベルナマ通信、6月27日)

「蔦屋書店」マレーシア1号店、7月7日にオープン

【クアラルンプール】 カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC、本社・東京都渋谷区)が展開する書店チェーン「蔦屋書店」のマレーシア1号店が、7月7日午後3時にクアラルンプール(KL)市内の大型ショッピングモール「パビリオン・ブキジャリル」内にオープンする。東南アジア地域では初めての出店となる。
店舗名は「ブキジャリル・ツタヤ・ブックス」で、売り場面積は3万1,000平方フィート(2,880平方メートル)。インスタ映えを意識した内装を施し、26万4千冊に及ぶ英語、日本語、中国語、マレー語の4カ国語書籍や文具、アート、ギフトを販売する他、カフェも併設する。
公式フェイスブックによると、「モダンな和風カフェは、淹れたてのコーヒーや軽食を楽しみながら本をめくることができる、当書店の要となるスペース」になるという。
マレーシアの不動産会社グローバル・オリエンタルの子会社、パビリオン・トレーディング・エンタープライズ傘下のプレミア・スタイル・トレーディングが運営を担当し、マレーシアでのフランチャイズ展開は、CCCが商社の双日(本社・東京都千代田区)と設立した合弁会社(JV)ツタヤ・ブックス・マレーシアが手掛ける。CCCは2030年代初頭までにマレーシア国内で55店舗の展開を目標に掲げている。
書籍だけではなく文具やアートなども扱い、カフェ、レストランなどを併設するライフスタイル提案型書店がKLに増加しており、国内書店チェーンのブックエクセスは今年3月、旗艦店をKL市内のレックスKLにオープン。台湾の大型書店チェーン、誠品書店も今年後半、KL中心部ブキ・ビンタンにある高級ショッピングモール「スターヒル」内に店舗をオープンする計画だ。
(ザ・スター電子版、6月27日)

ユーグレナ、マレーシアで採取した耐酸性新規藻類で特定・分類

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 ユーグレナ(本社・東京都港区)は、共同研究により、マレーシアの泥炭地で採取した微細藻類の中から、脂質を生産する耐酸性の新規藻類・テトラスティココッカスの同定・単離に成功したと発表した。
同社が、理化学研究所微細藻類生産制御技術研究チーム、マレーシア工科大学・マレーシア日本国際工科院准教授の原啓文氏(現東京大学特任准教授)、マレーシア工科大学・マレーシア日本国際工科院の研究チームとの共同研究により単離したテトラスティココッカスは、酸性および弱アルカリ性のpH条件下で高い増殖率を示し、炭素数が16から18の長鎖脂肪酸を多く蓄積することを確認した。
ユーグレナは、マレーシアの酸性泥炭湿地林から特徴的な新規藻類・テトラスティココッカスを同定・単離し、その特性を明らかにすることができたと強調。同研究は、新規藻類・テトラスティココッカスは耐酸性の高さから酸性条件下での開放池での大規模培養を行うことで、不要な藻類株や他の微生物による混入(コンタミネーション)を防ぎ、燃料利用が可能なバイオマスを低コストで生産できる可能性があることを示唆しているとして、今後も、国内外の地域資源である微細藻類を活用し、脂質成分など有用成分の量産化などを軸にした研究を実施していくとした。

UMWトヨタ、7人乗り高級MPV「ヴェロズ」の予約受付開始

【クアラルンプール】 UMWトヨタ・モーターは24日、7人乗り多目的車(MPV)「ヴェロズ」の予約受付を開始した。
ラビンドラン・クルサミー社長によると、「ヴェロズ」は昨年11月にインドネシアで初めて投入された高級仕様のファミリー向けMPVで、マレーシアで現地組立(CKD)する。排気量1,496ccの2NR-VE4気筒エンジンと7速の無段変速機(CVT)を搭載。Qi規格に対応したスマートフォンなどを置くだけで充電ができるワイヤレス充電パッドや、アップルカープレイやアンドロイドオートに対応した9インチのインフォテイメント・システムなどが搭載さる。
ボディカラーは黒いルーフとシルバー・メタリックもしくはブルー・メタリックのツートンカラー2色と、ホワイト、レッド・メタリック、メタリック・ブルイッシュ・ブラックを含む全5色を用意。ツートンカラーの追加料金は1,300リンギ。保険なしの価格は9万4,710リンギで、5年間で走行距離無制限の保証が付く。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、6月25日、ポールタン、6月24日)

東南アジア最大の医療複合施設、SOCSOが建設へ

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 サイバーダイン(本社・茨城県つくば市)は23日、同社のマレーシアにおける事業提携先である労災・医療保障の被雇用者社会保障機構(SOCSO)が、東南アジア最大の医療複合施設「国立神経ロボット・サイバニクスセンター」の起工式を実施したと発表した。
「国立神経ロボット・サイバニクスセンター」は、ペラ州イポーにある新タウンシップ開発「バンダル・メル・ラヤ」に建設される。面積は37ヘクタール(東京ドーム約8個分に相当)で、700人ほどの患者が一定期間包括的な治療を受けることが可能となる。竣工は2024年の年末頃の予定だ。
サイバーダインは2018年、革新的ロボット治療機器であるHAL医療用下肢タイプ(医療用HAL)およびその他のHAL(単関節タイプや腰タイプ)をSOCSOに導入して以来、提携関係にある。SOCSOが提供する公的従業員社会保障制度により、SOCSO被保険者に対するHALによるサイバニクス治療が拡大を続けており、今年5月末時点で10施設で92台のHALが稼働している。
サイバーダインは今後も引き続きマレーシア政府やSOCSOなどとの密接な連携を通じて、医療用HALをはじめとする各種サイバニクス技術の社会実装を進め、社会や職場への復帰にも貢献するエコシステムを構築し、全ての人が健康で豊かな暮らしを享受できる健康長寿社会を目指す方針だ。

日本航空とマレーシア航空、コードシェアを拡大

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 日本航空(JAL)は、8月14日よりマレーシア航空が開設する羽田ークアラルンプール(KL)線において、コードシェア(共同運航)を実施すると発表した。

マレーシア航空運航便のスケジュールは、MH36/JL7096便は水、日曜日の運航で、KL発が14時45分、羽田着が22時35分。MH37/JL7097便は、月、木曜日の運航で、羽田発0時25分、KL着が翌日6時15分。航空券はすでに発売開始されている。

JAL運航便の発売開始は7月1日。運航スケジュールは、デイリー運航のJL724/MH9118便はKL発が22時50分、成田着が翌7時05分。同じくデイリー運航のJL723/MH9117便は成田発が11時20分、KL着が17時45分。火・木・金・土曜日運航のMH88/JL7090便はKL発が22時30分、成田着が翌7時40分。水・金・土・日曜日運航のMH89/JL7091便は成田発が10時20分、KL着が16時45分。

あわせて、JALが運航する日本国内の一部路線および北米路線で8月14日より新たにコードシェアを実施する。対象となるのは、▽羽田ー伊丹▽羽田ー福岡▽羽田ー中部▽羽田ー札幌▽羽田ー那覇▽羽田ーシカゴ▽羽田ーダラス▽羽田ーロサンゼルスーー。▽羽田ーサンフランシスコ▽羽田ーニューヨーク▽羽田ーホノルルーーではすでにコードシェアを実施している。

羽田からコードシェア便を利用する際には、出発5時間前よりJAL指定カウンターにて受託手荷物を預けられる「アーリーチェックイン」が利用可能。WEBチェックインや空港の自動チェックイン機で事前搭乗手続きが必要となる。

マレーシア航空グループのイズハム・イスマイル最高経営責任者は、コードシェアの拡大について、両社の強力な関係を示すものだと言明。さらに経済成長を促進し、両国間のビジネスや貿易を新型コロナ感染拡大前の水準への回復を加速させることができるとした。

JALとマレーシア航空は、今後も連携を強化し、日本・マレーシア間の利便性をさらに高めていく方針だ。

国際協力銀行、穴織カーボンに70万米ドルを融資

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 国際協力銀行(JBIC)は21日、カーボン・グラファイト製品の製造・販売を手掛ける穴織カーボン(本社・大阪府茨木市)のマレーシア法人、穴織カーボン(M) との間で、70万米ドル(およそ9,528万円、JBIC分)を限度とする貸付契約を締結したと発表した。
穴織カーボン(M) が、マレーシアにおいて実施するカーボン製品の製造・販売事業等に必要な資金を融資するもので、関西みらい銀行(本社・大阪府大阪市)との協調融資となる。
穴織カーボンは1962年に設立したカーボン製品の製造・販売を手掛ける中小企業。2012年に設立したマレーシア法人を通じて、マレーシアに所在する日系企業向けにカーボン製品を製造および販売し、マレーシアにおける事業拡大を目指している。穴織カーボンの海外事業展開への支援を通じて、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するものになると期待されている。
JBICは今後も、日本の公的金融機関として、地域金融機関と連携しつつ、マレーシア等の成長市場における中堅・中小企業を含む日本企業の海外事業展開を金融面から支援していく方針だ。

プロドゥア、新型「アルザ」の予約受付を開始

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 ダイハツ系プルサハアン・オトモビル・クドゥア(プロドゥア)は、フルモデルチェンジしたBセグメントMPV「アルザ」の予約受付を開始した。
ダイハツ「セニア」、トヨタ「アバンザ」をベースにし、先代「アルザ」から快適性と多用途性を大幅に改善。排気量1.5リットルデュアルVVT-iエンジンを搭載し、燃費は1リットル当たり22.0キロメートル。▽オートブレーキホールド付き電子制御パーキングブレーキ(EPB)▽クローム/グロスブラックのフロントグリル▽7人乗りの広いキャビン▽360度パノラマビューモニター▽「ノーマル」「エコ」「パワー」の3つのドライブモードーーなども採用した。ラゲッジ容量は137リットルだが、3列目シートを畳めば498リットルとなる。バリアントは「X」、「H」、「AV」の3種。
カラーはヴィンテージブラウン、ガーネットレッド、エレガントブラックに加え、グリッタリングシルバー、アイボリーホワイトが新たに加わった。ブラウンとレッドは、「H」「AV」専用色。5年または15万キロメートルの標準保証が適用される。
半島部での暫定希望小売価格(保険別)は、「X」が6万2,000リンギ、「H」が6万8,000リンギ、「AV」が7万5,000リンギ。来月に予定されている発表会で正式価格が発表される予定。6月30日までに予約し、2023年3月末までに車両登録を完了すれば、売上・サービス税(SST)減免措置の対象となる。
ザイナル・アビディン最高経営責任者(CEO)は、今回のフルモデルチェンジでは、顧客からの要望をヒアリングしその要望に応えることを目指したとし、その結果、地上高はマレーシアでの快適なドライブに適した16センチメートルとなり、先代モデルと比べて3列目のスペースが広くなり、リアエアコンも搭載されたと述べた。

ホンダマレーシア、「シティ」など1627台をリコール

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 ホンダ・マレーシアは21日、電気装置(エンジンルーム・ハーネス)などに不具合が見つかったことから、予防的安全対策として「シティ」、「シティ・ハッチバック」、「HR-V」、「BR-V」計1,527台のリコールを実施すると発表した。現行の生産・販売モデルへの影響はないという。
対象となるのは、2021年モデルの「シティ」(1,068台)と2022年モデルの「シティ・ハッチバック」で、エンジン・ハーネスの交流発電機(ACG)のナットの固定位置の検査を実施する。また2020年モデルの「HR-V」(343台)、2021年モデルの「BR-V」(116台)については、アース端子の固定位置の検査を実施する。固定位置が適切ではないと、運転中にエンジンが停止したり、停車後にエンジンを再始動できなくなる可能性があるという。
ホンダは、今回見つかった不具合による事故などは起きておらず、安全対策のためだと説明。リコール対象モデルの所有者に直接通知するとして、通知を受け取った場合速やかにホンダの正規ディーラーに連絡をとり、点検を受けるよう呼びかけた。

いすゞ、「DーMAX」旗艦モデルの22年度版の予約受付開始

【クアラルンプール】 いすゞマレーシアは、ピックアップ・トラック「DーMAX」のフラッグシップモデルである「Xーテレイン」の2022年度版の予約受付を開始した。7月中旬より納車を開始する。
第3世代をマイナーチェンジしたもので、車体カラーに「シルキー・パール・ホワイト」と「オニキス・ブラック」2色を新たに追加。「サファイア・ブルー」を廃止したため、「バレンシア・オレンジ」と3色展開に変更した。安全機能としては、360度見渡せる「アラウンドビュー・モニター」やグリルとドアミラーにもカメラを搭載。ワイヤレス充電器もアップデートし、施錠すると足元を照らす「ウェルカムライト」も新たに導入した。保険なしの価格は14万6,938リンギで、前モデルから5,000リンギの値上げとなった。7年間、走行距離無制限の保証が付く。
十川憲吉 最高執行責任者(COO)は「Xーテレイン」は「DーMAX」の中でも人気のあるバリアントであると言明。新機能を追加しボディカラーを変更したことで、多くの人をこれからも魅了し続けるとの見解を示した。
(ポールタン、6月17日)