最新の事業者向けSOP、「企業を殺す」経営者連盟が批判

【クアラルンプール】 マレーシア経営者連盟(MEF)のサイド・フセイン会長は、国家復興計画(NRP)においてフェーズに応じて出されている事業者向けの標準的運用手順(SOP)が以前より厳しくなっていることに経営者が困惑していると指摘した。
同会長は、新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン接種がまだ始まっていなかった最初の行動制限令(MCO1.0)の時でもオフサイトでの作業において隔離期間は3日だけだったが現在ではワクチン接種が完了した従業員であっても隔離期間が14日間に延長されているとして、規制を緩和するとの政府の発表に逆行していると批判した。
また同会長は、操業再開の条件として製造、建設、鉱業・採石セクターの雇用者に対し完全な予防接種やすべての従業員への2週間に1回の感染テストが義務づけられていると指摘。RTK抗原検査の費用は1回40リンギかかるので、従業員が1千人いれば毎月16万リンギも負担しなければならないと指摘し、キャッシュフローに悩んでいる企業が多い中、最新のSOPはむしろ企業を殺そうとしていると批判した。
(エッジ、8月26日)

イスマイル内閣の閣僚人事が決定、留任&横滑りが多数

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ新首相は27日、閣僚人事を発表した。30日に就任式をおこなう予定。

新型コロナウイルス「Covid-19」に関連する対策が急務であることから、財務相や通産相、内務相などの重要ポストをはじめ留任、横滑りが多く、副大臣の経験もない初入閣は1人だけという経験重視の顔ぶれ。期待されていた野党や在野からの登用といったサプライズはなく、連立与党各党のバランスを配慮しながらの新味の乏しい陣容となった。

閣僚に起用されたのは首相を除いて31人。副首相は発表されず、上級相に▽アズミン・アリ前通産相(統一プリブミ党=PPBM)▽モハマド・ラジ前教育相(PPBM)▽ファディラ・ユソフ前公共事業相(サラワク・ブミプトラ保守党=PBB)——の3人が兼任のまま留任し、新たにヒシャムディン・フセイン前外務相(統一マレー国民組織=UMNO)が国防相兼任で昇格した。

新型コロナ対策を重視して、保健相と科学技術革新相ポストを入れ替え、ワクチン接種プログラム調整相を兼任して実積を上げているカイリー・ジャマルディン前科学技術革新相(UMNO)が保健相に、アダム・ババ前保健相(UMNO)が科技相に異動する。

テンク・ザフフル・アブドル・アジズ財務相、ハムザ・ザイヌディン内務相(PPBM)、M.サラヴァナン人的資源相(マレーシア・インド人会議=MIC)、ロナルド・キアンディ農業農業関連産業相(PPBM)、ウィー・カション運輸相(マレーシア華人協会=MCA)、ナンシー・シュクリ観光芸術文化相(PBB)、アレクサンダー・ナンタ・リンギ国内取引消費者行政相(PBB)、ノライニ・アハマド高等教育相(UMNO)、リナ・ハルン女性家族共同体開発相(PPBM)、トゥアン・イブラヒム・トゥアン・マン環境相(汎マレーシア・イスラム党=PAS)、ハリマー・モハメド・サディク国民統合相(UMNO)、ムスタパ・モハメド首相府相(経済担当)(PPBM)——が留任となった。

その他の閣僚ポストは次の通り。

◎首相府相(特任)・・・アブドル・ラティフ・アハマド前地方開発相(PPBM)

◎首相府相(法律・国会担当)・・・ワン・ジュナイディ氏(PBB)

◎首相府相(宗教問題担当)・・・イドリス・アハマド氏(PAS)

◎首相府相(サバ・サラワク州担当)・・・マキシマス・オンキリ氏(サバ団結党=PBS)

◎外務相・・・サイフディン・アブドラ前通信マルチメディア相(PPBM)

◎通信マルチメディア相・・・アヌアル・ムサ前連邦直轄地相(UMNO)

◎農園・一次産業相・・・ズライダ・カマルディン前住宅地方自治相(PPBM)

◎住宅地方自治相・・・リーザル・メリカン・ナイナ前青年スポーツ相(UMNO)

◎起業家開発共同組合相・・・ノー・オマル氏(UMNO)

◎連邦直轄地相・・・シャヒダン・カシム氏(UMNO)

◎エネルギー・天然資源相・・・タキユディン・ハッサン前首相府相(PAS)

◎地方開発相・・・マハジル・カリド氏(UMNO)

◎青年スポーツ相・・・アハマド・ファイザル・アズム氏(PPBM)

新型コロナの感染者数は2万2070人、セランゴール州が最多

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は27日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が2万2,070人となったと発表した。アクティブ感染者数は26万5,695人で、累計感染者数は166万2,913人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴールが最も多く5,920人だった。それに▽サバ(3,010人)▽サラワク(2,224人)▽ケダ(2,072人)▽ペナン(1,829人)▽ジョホール(1,809人)▽クアラルンプール(KL、1,068人)▽クランタン(1,051人)▽ペラ(939人)▽パハン(610人)▽マラッカ(589人)▽トレンガヌ(488人)▽ネグリ・センビラン(338人)▽ペルリス(76人)▽プトラジャヤ(39人)▽ラブアン(8人)ーーが続いた。2万1,877人が新たに回復し、累計治癒者は138万1,668人、死者数は339人で、累計で1万5,550人となった。

保健省によると、26日に確認された感染者のうちカテゴリー1(無症状)が46.3%、カテゴリー2(軽度の症状)が51.0%、カテゴリー3(肺炎の症状)が0.8%、カテゴリー4(酸素吸入が必要)が0.5%、カテゴリー5(人工呼吸器を装着する必要)が1.4%だった。
また同日は新たに35カ所のクラスターを確認した。職場で20カ所、コミュニティで9カ所の他、老人ホーム、医療センター、福祉施設、教育機関、拘留所でクラスターが発生した。州・地域別ではジョホールが10カ所で最多となった。

中古住宅の需要、上半期は19.2%増加=iプロパティ

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 不動産ポータルのiプロパティが発表した「2021年上半期の需要分析(中古住宅市場)」によると、主要な地域で新型コロナウイルス「Covid-19」感染症抑制のための規制が行われていたのにも関わらず、今年上半期の中古住宅需要は19.2%増加した。
中央銀行バンク・ネガラ(BNM)に申請された住宅ローンの借入額も前年同期比86%増加し、1,794億リンギとなった。
中古住宅の物件別では、テラスハウスの需要は29%、アパートが11.7%、サービス付きアパートが6.8%、コンドミニアムが5,2%それぞれ増加した。
州・地域別では、ジョホールで最も中古住宅需要が増加し、前年同期比で36.5%アップした。それに▽ペナン(23%)▽セランゴール(17.6%)▽クアラルンプール(KL、8.1%)ーーが続いた。
KLで最も人気だったのはダマンサラハイツだった。それ以下は▽バングサ▽タマン・トゥン・ドクター・イスマイル▽セティワングサ▽セプテーーとなった。セランゴールのトップ5は▽プンチャク・アラム▽デンキル▽セメニエ▽セティア・アラム▽クアラ・セランゴールーー。ペナンは▽バトゥ・カワン▽バリク・プラウ▽ニボン・テバル▽ケパラ・バタス▽セベラン・ジャヤーー。ジョホールは▽バトゥ・パハ▽パシル・グダン▽クルアン▽コタ・ティンギ▽セナイーーの順となった。

建設コンサルの営業、第1、2段階の州でも許可

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 建設業開発局(CIDB)は、国家復興計画(NRP、PPN)の第1及び第2フェーズに指定されている州・地域における建設コンサルティング会社の営業が24日付けで許可されたと発表した。
標準的運用手順(SOP)に厳格に準拠することが条件で、建築、エンジニアリング、積算、その他の関連サービスを含むコンサルティングサービスに適用される。
営業再開にあたっては、コンサルティング会社は通産省の新型コロナウィルス「Covid-19」情報マネジメント・システム(CIMS)を通じて申請を行なう必要がある。
国家安全委員会(NSC)は23日付けで第1、2、3フェーズのSOPを改定し、規制緩和の条件となる接種ワクチンの種類にモデルナとシノファームを追加した。モデルナとシノファームのワクチンはファイザーやアストラゼネカ、シノバックと同様、2回接種後に14日経過したことをもって接種完了とみなされる。

セランゴール州、ブースター接種の準備に着手

【シャアラム=マレーシアBIZナビ】 セランゴール州政府は、同州独自の新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン接種プログラム「SelVAX」に基づき、ブースター接種の準備に着手した。
同州議会審議で同州公衆衛生・共同体・女性家族開発委員会のシティ・マリア・マハムード議長(国政の閣僚に相当)が明らかにした。準備を進めるにあたっては、18歳以下のワクチン接種と共に特ワクチン供給アクセス保証特別委員会(JKJAV)の承認が条件になるという。
ブースター接種については、同州のアミルディン・シャリ首相が先ごろ、国家医薬品規制庁(NPRA)の承認が得られれば、成人人口の80%が最低1回の接種を終えた段階で実施される可能性があると言明。SelVAXに基づく接種準備に入ると明らかにしていた。
連邦政府はブースター接種に関する議論を先送りにして、まだワクチンを接種していない人、もしくは1回だけの人を優先的に接種する方針だが、セランゴール州以外にもサラワク州が独自でブースター用ワクチンを確保する意向を明らかにしている。

国王が閣僚人事に同意、27日に発表へ

【クアンタン=マレーシアBIZナビ】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ新首相は26日、アブドラ国王に新閣僚候補の名簿を披露し国王から同意を得た。首相府は27日に新閣僚名簿を発表し、30日に宣誓式を行うと明らかにした。

イスマイル・サブリ首相は、午前11時ごろからパハン州クアンタンのスルタン王宮に入り、滞在中のアブドラ国王に拝謁。昼食を含めて2時間半ほど王宮に滞在した。

王宮側の発表によると、イスマイル・サブリ首相は閣僚候補の名簿を国王に提示し、国王はこれに同意したという。具体的な内容は明らかにされていない。

ムヒディン•ヤシン前首相の辞任後、新型コロナウイルス「Covid-19」感染対策および経済復興に注力する必要から、アブドラ国王は次期首相に向けて与野党の垣根を超えた挙国一致内閣を希望していた。

イスマイル・サブリ首相は、野党を閣内に入れることは考えていないと言明していたが、25日には野党連合・希望同盟(PH)の構成3党のトップと会談し、党派を超えた協力で合意していた。

新型コロナの感染者数は最多の2万4599人、死者も最多更新

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は26日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が2万4,599人となったと発表した。20日の2万3,564人を超えて過去最高となった。アクティブ感染者数は26万5,841人で、累計感染者数は164万843人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く6,936人だった。それに▽サバ(3,487人)▽ジョホール(2,785人)▽ペナン(2,078人)▽サラワク(2,024人)▽ケダ(1,538人)▽クランタン(1,312人)▽ペラ(1,170人)▽クアラルンプール(KL、881人)▽パハン(690人)▽トレンガヌ(567人)▽ネグリ・センビラン(526人)▽マラッカ(515人)▽ペルリス(67人)▽プトラジャヤ(20人)▽ラブアン(3人)ーーが続いた。過去最多となる2万2,657人が新たに回復し、累計治癒者は135万9,791人。死者数も393人で過去最多を更新し、累計で1万5,211人となった。

保健省によると、25日に確認された感染者のうちカテゴリー1(無症状)が46.4%、カテゴリー2(軽度の症状)が51.5%、カテゴリー3(肺炎の症状)が1.0%、カテゴリー4(酸素吸入が必要)が0.3%、カテゴリー5(人工呼吸器を装着する必要)が0.8%だった。
また同日は新たに42カ所のクラスターを確認した。職場で23カ所、コミュニティで13カ所の他、老人ホーム、医療センター、透析センター、拘留所でクラスターが発生した。州・地域別ではジョホールが9カ所で最多となった。

ワクチン接種証明書、偽造や不正発行問題が浮上

【ペタリンジャヤ】 新型コロナウイルス「Covid-19」のワクチン接種が進む中、偽造された「デジタル証明書」をワクチン接種をしていない人が1,000リンギで買い求めるといった不正発行問題が浮上している。デジタル証明書の偽造や不正に関する情報がソーシャルメディアで発信されていたことを受け、警察は捜査に乗り出している。
マレーシア民間医療従事者協会のスティーブン・チョウ会長によると、ワクチン接種を終えた人への規制の緩和が行われていることや、ワクチン接種に反対する人、接種できない状況にある人、未接種でありながら急な旅行が必要な人などから、民間のクリニックや開業医に対して、デジタル証明書の偽造依頼や1,000リンギで証明書を購入したいという問い合わせが入っている
プロテクトヘルス・コーポレーション社のアナス・アラム・ファイズリ最高経営責任者(CEO)は、ワクチン接種に反対する人の中には、ワクチン接種センター(PPV)に足を運び証明だけをもらい、接種前になって袖を捲り上げ肩を出すことを拒否する人もいたと言明。そのため証明書の発行プロセスが見直されたと明らかにした。
またマレーシア医療従事者連合協会のラジ・クマル会長は、ワクチンを打ちたくないが、証明書だけを発行して欲しいという問い合わせが増加していると説明。デジタル証明書が偽造されたり、盗難されないためにもソーシャルメディアなどに共有しないように呼びかけた。
(ザ・スター、8月25日)

サラワク州、独自の長期滞在ビザの条件を維持へ

【クアラルンプール】 連邦政府による外国人の長期滞在を奨励する「マレーシア・マイ・セカンド・ホーム(MM2H)」プログラムの申請条件の厳格化が先ごろ発表されたが、サラワク州政府は独自で実施している「S-MM2H」の条件を今後も変更しない方針だ。
同州のアブドル・カリム・ラーマン観光芸術文化相は、S-MM2Hプログラムがサラワク州への質の高い外国人長期滞在者を引き付けることを目的としているとし、昨年9月1日以降使用されている既存の基準を今後も維持すると言明。プログラムの推進が、同州の観光セクターに利益をもたらすだろうと述べた。
「S-MM2H」は、単身の場合は同州内の銀行に15万リンギ、夫婦の場合は30万リンギの定期預金、海外収入証明が単身は月7,000リンギ、夫婦は同1万リンギ。40—49歳のみ総額60万リンギ以上の同州内での不動産投資、年間15日以上の同州滞在——などが条件で、50歳以上では資産証明・定期預金以外の条件はない。S-MM2Hビザを取得して、マレーシア国内の他州に在住することも可能となっており、10月から施行される連邦政府の「MM2H」条件よりかなり緩やかとなっている。
連邦政府が発表した新たな「MM2H」取得条件は、海外収入証明が4倍の月1万リンギ、銀行預金額も大幅人に引き上げられ、年間90日間のマレーシア滞在義務などが新たに課されている。このため申請者が激減するとビザ代行業者や不動産業界が不満を募らせている。
(ベルナマ通信、フリー・マレーシア・トゥデー、8月24日)