【クアンタン=マレーシアBIZナビ】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ新首相は26日、アブドラ国王に新閣僚候補の名簿を披露し国王から同意を得た。首相府は27日に新閣僚名簿を発表し、30日に宣誓式を行うと明らかにした。

イスマイル・サブリ首相は、午前11時ごろからパハン州クアンタンのスルタン王宮に入り、滞在中のアブドラ国王に拝謁。昼食を含めて2時間半ほど王宮に滞在した。

王宮側の発表によると、イスマイル・サブリ首相は閣僚候補の名簿を国王に提示し、国王はこれに同意したという。具体的な内容は明らかにされていない。

ムヒディン•ヤシン前首相の辞任後、新型コロナウイルス「Covid-19」感染対策および経済復興に注力する必要から、アブドラ国王は次期首相に向けて与野党の垣根を超えた挙国一致内閣を希望していた。

イスマイル・サブリ首相は、野党を閣内に入れることは考えていないと言明していたが、25日には野党連合・希望同盟(PH)の構成3党のトップと会談し、党派を超えた協力で合意していた。