エアアジア、KLIA2で入国者に簡易抗原検査を提供

【セパン】 格安航空のエアアジアは簡易抗原検査サービスを同航空利用の入国者に提供することで、医療グループのセンチュリー・メディカル・センター・メディジャヤと合意し覚書を交わした。検査施設はクアラルンプール新国際空港の格安航空会社ターミナル(KLIA2)にある商業施設「ゲートウェイ@klia2」に設けた。
検査を実施するのはマレーシアとシンガポールで活動する医療検査のパスラボ。到着客に60リンギで17日から検査サービスを提供する。
パスラボの社長でもあるメディジャヤのマーカス・カム社長によると、綿棒を使った検体採取に要する時間は5分以内で、検査結果は30分以内に政府のコロナウイルス情報追跡アプリ「MySejahtera」にアップロードされる。受検者当人にも電子メールで24時間以内に通知する。
出国する旅客にもメディジャヤは120リンギでPCR検査を提供する。この検査結果も24時間以内に当人にメールで通知する。
メディジャヤはKLIA2以外では、ペタリンジャヤ、クラン、クアラルンプール、ジョホールバルで検査サービスを提供している。マラッカ、コタキナバルでも近くサービスを開始する。
(ザ・スター、4月7日)

新型コロナの感染者数は1万1994人、病床使用率は62.6%

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は、7日の新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は1万1,994人だったと発表した。累計感染者数は429万2,585人となった。
新たに541人が入院。うちカテゴリー1(無症状)、カテゴリー2(軽度の症状)が324人、重症患者とされるカテゴリー3(肺炎の症状)、カテゴリー4(酸素吸入が必要)、カテゴリー5(人工呼吸器を装着する必要)は217人だった。
新たに1万6,603人が回復し、累計治癒者は409万9,786人となった。死者数は36人で、累計は3万5,228人。アクティブ感染者は、前日から4,645人減って15万7,571人となった。うち97.6%が自宅、0.2%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、2.0%が医療機関、0.2%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は62.6%に上昇した。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は、2,587万912人で、接種率は79.2%。ブースター接種完了者は1,589万9,713人で、接種率は48.7%だった。
1人の感染者が何人に感染を広げる可能性があるかを示す基本再生産数(R0/RT)は0.83まで下降。全ての州・地域で1.00を下回った。
また新たに発生したクラスターは4カ所で、ペラ州、マラッカ州、セランゴール州、ジョホール州でそれぞれ1カ所で確認した。現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は151カ所で前日と変わらなかった。

非医療用フェイスマスクの品質認証、来年1月からに延期

【クアラルンプール】 6日に国内取引消費者行政省が発表した、非医療用フェイスマスクの製造業者および輸入業者に対するマレーシア標準工業研究所(SIRIM)の「MS SIRIM」認証義務化について、同省は開始を来年1月に延期すると決定した。
当初は7月4日から開始するとしていたが、発表後に不満の声が多く上がったことにより延期を決めた。業界関係者からはコストアップに対する不満が、一般消費者からは「認証が価格上昇のために利用されるのではないか」という疑問の声が上がっていた。
アレクサンダー・リンギ国内取引消費者行政相は、非医療用フェイスマスクは現状、価格統制品目に該当しないが、業者が便乗値上げするようなことがあった場合には価格統制を実施するとし、エンデミック(風土病)段階移行後はフェイスマスクの利用頻度は減少するだろうと言明。さらに、マレーシアはフェイスマスクのトップ生産国であり、品質に疑問のあるマレーシア製フェイスマスクが海外市場に大量に出回ることを避けたいと述べた。
一方、同日に発表された、電子たばこに対する「MS SIRIM」認証義務化については、予定通り8月3日より実施される。違反企業に対しては最高20万リンギの罰金が科される。個人の場合には最高10万リンギの罰金または3年以下の禁固刑、もしくはその両方が科される可能性がある。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、マレー・メイル、4月7日)

新型コロナの感染者数は1万2105人、病床使用率は62.5%

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は、6日の新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は1万2,105人だったと発表した。累計感染者数は428万591人となった。
新たに564人が入院。うちカテゴリー1(無症状)、カテゴリー2(軽度の症状)が343人、重症患者とされるカテゴリー3(肺炎の症状)、カテゴリー4(酸素吸入が必要)、カテゴリー5(人工呼吸器を装着する必要)は221人だった。
新たに2万1,029人が回復し、累計治癒者は408万3,183人となった。死者数は32人で、累計は3万5,192人。アクティブ感染者は、前日から8,956人減って16万8,343人となった。うち97.6%が自宅、0.2%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、2.0%が医療機関、0.2%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は62.5%に上昇した。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は、2,585万4,686人で、接種率は79.2%。ブースター接種完了者は1,588万8,368人で、接種率は48.7%だった。
1人の感染者が何人に感染を広げる可能性があるかを示す基本再生産数(R0/RT)は0.86で前日と変わらなかった。全ての州・地域で1.00を下回った。
また新たに発生したクラスターはゼロで、現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は151カ所に減った。

新型コロナの感染者数は1万2017人、病床使用率は61.3%

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は、5日の新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は1万2,017人だったと発表した。累計感染者数は426万8,486人となった。
新たに558人が入院。うちカテゴリー1(無症状)、カテゴリー2(軽度の症状)が337人、重症患者とされるカテゴリー3(肺炎の症状)、カテゴリー4(酸素吸入が必要)、カテゴリー5(人工呼吸器を装着する必要)は221人だった。
新たに2万431人が回復し、累計治癒者は406万2,154人となった。死者数は33人で、累計は3万5,160人。アクティブ感染者は、前日から8,447人減って17万1,172人となった。うち97.6%が自宅、0.2%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、2.0%が医療機関、0.2%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は61.3%に上昇した。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は、2,584万2,177人で、接種率は79.1%。ブースター接種完了者は1,587万6,357人で、接種率は48.6%だった。
1人の感染者が何人に感染を広げる可能性があるかを示す基本再生産数(R0/RT)は0.86で前日と変わらなかった。セランゴール州のみで1.00を上回った。

また新たに発生したクラスターは1カ所で、クアラルンプールの教育機関で確認した。現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は163カ所に減った。

「MySejahtera」、EUデジタル証明と同等認定を取得

【クアラルンプール】 欧州連合(EU)は4日、マレーシアの新型コロナウイルス「Covid-19」情報・追跡アプリ「MySejahtera」上のワクチン接種証明書および新型コロナ検査証明書について、「EUデジタルCOVID証明書」と同等であることを認めると発表した。これにより、マレーシア人がEU諸国を自由に旅行できることが可能となった。
「EUデジタルCOVID証明書」は、新型コロナのワクチン接種、検査結果、回復状況を証明するEU共通のデジタル認証で、2021年7月に開始された。非EU加盟国のデジタル認証も、EUから同等性認定を受けることで枠組みに参加することが可能となっており、これまで30カ国・地域以上と相互承認が行なわれている。
マレーシアは昨年11月、同等性認定のために必要な詳細情報を欧州委員会(EC)に提出しており、ECは3月10日に技術テストを実施の上、認定を決定したという。
ミハリス・ロカス駐マレーシアEU大使はツイッター上でこの件について「素晴らしいニュース」とし、「ビジネスと観光のためのブースターとなる」と述べた。カイリー・ジャマルディン保健相もロカス氏の投稿に反応し、「マレーシアとEUを再び接続する」と述べた。
(ボルネオポスト、ベルナマ通信、コードブルー、4月4日)

新型コロナの感染者数は1万2人、病床使用率は59.1%

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は、4日の新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は1万2人だったと発表した。累計感染者数は425万6,469人となった。
新たに543人が入院。うちカテゴリー1(無症状)、カテゴリー2(軽度の症状)が317人、重症患者とされるカテゴリー3(肺炎の症状)、カテゴリー4(酸素吸入が必要)、カテゴリー5(人工呼吸器を装着する必要)は226人だった。
新たに2万3,302人が回復し、累計治癒者は404万1,723人となった。死者数は28人で、累計は3万5,127人。アクティブ感染者は、前日から1万3,328人減って17万9,619人となった。うち97.6%が自宅、0.2%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、2.0%が医療機関、0.2%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は59.1%に上昇した。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は、2,583万2,699人で、接種率は79.1%だった。ブースター接種完了者は1,586万2,983人で、接種率は48.6%に上昇した。
1人の感染者が何人に感染を広げる可能性があるかを示す基本再生産数(R0/RT)は0.86に上昇。セランゴール州のみで1.00を上回った。
また新たに発生したクラスターは2日連続でゼロで、現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は173カ所に減った。

新型コロナの感染者数は1万2380人、病床使用率は57.4%

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は、3日の新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は1万2,380人だったと発表した。累計感染者数は424万6,467人となった。
新たに562人が入院。うちカテゴリー1(無症状)、カテゴリー2(軽度の症状)が342人、重症患者とされるカテゴリー3(肺炎の症状)、カテゴリー4(酸素吸入が必要)、カテゴリー5(人工呼吸器を装着する必要)は220人だった。
新たに2万635人が回復し、累計治癒者は401万8,421人となった。死者数は30人で、累計は3万5,099人。アクティブ感染者は、前日から8,285人減って19万2,947人となった。うち97.7%が自宅、0.2%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、1.9%が医療機関、0.1%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は57.4%に下降した。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は、2,582万3,473人で、接種率は79.1%だった。ブースター接種完了者は1,585万917人で、接種率は48.5%に上昇した。
1人の感染者が何人に感染を広げる可能性があるかを示す基本再生産数(R0/RT)は0.85に下降。セランゴール州のみで1.00を上回った。
また新たに発生したクラスターはゼロで、現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は181カ所に減った。

エンデミックにおける新たなSOP、国家安全委が発表

【クアラルンプール】 国家安全委員会(NSC)は1日、新型コロナウイルス「Covid-19」感染症がエンデミック(風土病)段階に入ることを受け、新たな標準的運用手順(SOP)を発表した。
フェイスマスク着用については▽自宅やホテル、他人と接しない空間▽個人のワークスペース▽体育・娯楽・レクリエーション▽自家用車(配車サービス除く)▽食事の際▽パフォーマンス(歌唱、ダンス、演劇など)▽5歳以下の幼児▽特殊な事情(脳性まひ、自閉症など)▽呼吸器疾患を持つ者(医師からの診断書必要)ーーの9つの状況に関して不要となる。
またワクチン未接種もしくは完了していない者についても、▽食料・飲料・必需品の買い出し▽宿泊施設・ホームステイの利用▽検査所や薬局を含む医療サービスの利用▽学校・試験・セミナー・仕事・面接などのキャリアや生計に関連する活動▽質屋を含む銀行・金融サービス利用▽結婚式・結婚登録・離婚手続き▽身体的接触を伴わない屋外スポーツおよびレジャー活動▽高速道路を含む空路・陸路・海路での旅行▽一時的な避難所への移動など緊急事態を伴う行動ーーは認められる
(南洋商報、東方日報、4月1日)

「MySejahtera」データは政府所有、90日後に完全削除

【クアラルンプール】 新型コロナウイルス「Covid-19」情報・追跡アプリ「MySejahtera」で取得された全データは政府が完全所有している。3月31日の上院議会でカイリー・ジャマルディン保健相が明らかにした。
「MySejahtera」上の個人データの安全性をめぐり、上院に緊急動議が提出されたことによるもの。カイリー保健相は議論の冒頭で、「MySejahtera」を通じて得られた情報は新型コロナの感染拡大を防ぐ用途のみに使用され、「1988年感染症予防管理法」および「1971年医療法」に基づき、データの管理・使用が行なわれると述べた。訪問場所の「チェックイン」情報は、90日後に完全に削除される。クラウド上に保存されているデータに関しても、ワクチン接種推進など感染予防目的にのみ使用でき、クラウドのサーバーは国内のAIMSデータ・センターにあるため、データが他国に渡ることもないという。
カイリー保健相はまた、「MySejahtera」の所有権は15の構成モジュールを含めて全てが保健省に属していると強調した。開発会社は情報セキュリティ規格であるISO27001(ISMS)を取得済で、かつプラットフォーム運営のみに携わっており、Android版、iOS版のダウンロードサイトにもマレーシア政府所有アプリである旨明記されていると言明。「MySejahtera」アプリは国のコロナ感染管理に不可欠だとし、エンデミック(風土病)期移行後も引き続き使用する必要があるというのが保健省の見解だと述べた。
(エッジ、ニュー・ストレーツ・タイムズ、3月31日)