【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 マレーシア王宮は、13日付けのラマダン(断食月)入りを発表した。新型コロナウイルス「Covid-19」禍での二度目のラマダンということもあり、政府は飲食店の夜間営業を認めるなどムスリムに配慮する姿勢をみせている。
イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)はラマダンに合わせて、断食明けの集まり(ブカ・プアサ)や屋台や飲食店の午前6時までの深夜営業を、標準的運用手順(SOP)遵守を条件に認めると述べた。飲食施設においては、条件付き行動制限令(MCO)対象域では定員の50%まで、復興のための行動制限令(RMCO)対象域では100%認められる。
個人の住宅やオープンスペースで行なう食事会についても、飲食施設と同様に出入り口の指定や参加人数の登録などのSOP遵守が求められる。
これに先駆けクアラルンプール(KL)市は、ラマダンバザール(夜市)の営業を65カ所において午後3時から午後8時まで認めると発表した。セランゴール州も許可するとしている。一方、感染者が急増し病床が満杯に近づいているクランタン州では、バザールと夜間礼拝を中止すると発表。サバ州もバザール営業を不許可としている。