【クアラルンプール】 新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン接種調整担当大臣を兼任するカイリー・ジャマルディン科学技術革新相は、2度の接種を完了した個人について州を跨いだ移動を含むいくつかの行動制限の解除を検討していることを明らかにした。

他国で行なわれている手順なども参考にして、国家ワクチン接種プログラム(NIP)技術作業委員会が検討を始めている。専門家によって構成される作業委員会の検討結果は最終的に国家安全委員会(NSC)に提出され、最終的に実施の可否が決定される。

ワクチン接種情報については、スマートフォンにインストールされた情報・追跡アプリ「MySejahtera」に記録されるが、シンガポールなどいくつかの国との間で情報の相互認証の仕組みについて検討が行われている。

カイリー氏によると、「MySejahtera」に黄色のプロファイルが表示されたら2度のワクチン接種が完了したことを示しており、新型コロナ緊急事態管理技術委員会が現在認められていない海外旅行を容認した場合、アプリのQRコードを使うことになる。なおシンガポールとの間の行き来については、「ワクチンパスポート」承認の方向でほぼ合意しているという。 (マレー・メイル、6月21日)