【ペタリンジャヤ】 新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン接種調整担当大臣を兼任するカイリー・ジャマルディン科学技術革新相は、1日あたりの新規感染者数はまだピークに達しておらず、首都圏については、あと1週間ほどでピークに達する見込みだと述べた。
6月下旬以降、新規感染者は増加の勢いが止まらず、ここ1週間は1日あたり1万7,000人前後を記録している。カイリー氏は、特に首都圏での感染者数の増加は、抗原検査の増加や自己検査キットを使用する人が増えたことが原因であるとし、不安を感じないよう国民に呼びかけた。また、重症とされるカテゴリー4(酸素吸入が必要)とカテゴリー5(人工呼吸器を装着する必要)の感染者のほとんどがワクチン未接種だと述べた。
カテゴリー5の106人のうち96人はワクチン未接種、10人は接種歴があった。カテゴリー4の65人のうち47人はワクチン未接種、18人は接種歴があったという。ワクチンを接種していてもカテゴリー4や5に該当するケースも出てきているが、未接種と比べるとその割合を抑えることができている。
カイリー氏は、デルタ変異株へのワクチンの効果については、ワクチン接種者の詳細データをさらに収集した上で判断していきたいと述べた。
(フリー・マレーシア・トゥデー、8月2日)