ベルジャヤフード、3年間で3億リンギを投じ店舗増設へ

【クアラルンプール】 飲食店チェーンを展開するベルジャヤ・フードは、今後3年間で店舗数拡大のために3億リンギを投資する。スターバックスを16店舗、他ブランドを3ー5店舗オープンする予定だ。
シドニー・クエイスCEOによると、スターバックスは小都市や高速道路、その近隣地域への進出を計画しており、チキン・レストラン「ケニー・ロジャース・ロースターズ(KRR)」、ビーガン・レストラン「サラ」などについては、少ない経費で出店できる一等地で小型店舗を展開する。最近、51%株式を取得したビーガン用アイスクリームメーカー「ケラバ」についても、ブランド成長を目指し、リソースを投下するとともに販売ネットワークの強みを活かしていくという。
シドニーCEOは、ドライブスルー店舗やデジタル施策、新しいマーケティング手法などを導入し、パンデミックへの適応力を高めてきたが、昨年8月以降の経済回復が追い風となり、個人消費の回復によって売上高と収益が向上したと述べた。今年も業績向上が見込まれるとし、今年後半には、国境再開によるさらなる成長を期待していると言明。また、インフレの進行により、世界中で食品価格が高騰しているが、ベルジャヤ・フードではこれまで値上げを行なっていないとし、今後はコスト削減策により、間接費の削減を目指すと述べた。
ベルジャヤ・フードの2021年10月-12月期の純利益は、スターバックスの好調とKRRの業績好転により、前年の1,112万リンギから約3倍の3,888万リンギまで増加。2021年6月-12月の純利益も前年の2,149万リンギから5,050リンギへと倍増した。
(ザ・サン、2月21日、ザ・スター、2月19日)

ホンダマレーシア、来店不要のアフターサービス開始へ

【クアラルンプール】 ホンダ・マレーシア(HMSB)は、来店不要でアフターサービスが受けられる「モバイルサービス・プログラム」を近日中に導入すると発表した。2022年の新車販売目標8万台に向け、アフターサービスを強化する。
モバイルサービスは、顧客指定の場所でのアフターサービスを提供するもの。スマートフォンアプリ「ホンダタッチ」経由で予約を受け付ける。対応販売店なども後日発表される。
昨年4月には、ホンダのディーラーであるウェストスター・オートが、独自に首都圏クランバレーの顧客向けに同様のサービスを開始しており、定期点検、エンジンオイルやオイルフィルターの交換、ブレーキパッドの点検・交換、バッテリーの交換などのサービスを提供し、リコール対応も行なっている。
(ポールタン、2月18日)

ペットショップ「クーアンドリク」、マレーシア1号店を開業

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 大型ペットショップ、Coo&Riku(クーアンドリク、本社・東京都千代田区)のマレーシア1号店が20日、クアラルンプール(KL)市内のショッピングモール「ららぽーとBBCC」内にオープンした。
猫及び猫用品販売、猫カフェ「ぷちまりー(Puchi Marry)」、ティースタンド「16TAPI」から構成されており、猫用品は日本製品を含む300点以上を扱っている。「16TAPI」は黒糖タピオカミルク、黒糖タピオカ豆乳ミルク、抹茶ラテなどのドリンク類やケーキを販売しており、「ぷちまりー」に持ち込むことができる。
「ぷちまりー」は基本時間が30分で、時間超過ごとに加算される仕組み。1日パスは70リンギとなっている。

国境再開は第2四半期になる見込み=カイリー保健相

【クアラルンプール】 カイリー・ジャマルディン保健相は、3月の実施をメドに検討が進められている国境再開の時期について、第2四半期が現実的な目標になるとの見通しを示した。
カイリー保健相はイスマイル・サブリ・ヤアコブ首相が国境再開のガイドライン策定に向けて保健省に2週間の猶予期間を与えたことを公表。これに加えていくつかの段階で事前協議が必要になるとし、策定されたガイドラインについても閣議で諮られる前にイスマイル首相が議長を務める新型コロナウイルス「Covid-19」パンデミック管理評議会及び関連4閣僚会議に諮られる必要があると述べた。その上で最終決定はイスマイル首相が行うと述べた。
国家復興評議会(NRC、MPN)のムヒディン ヤシン議長(前首相)は先に開催した会議で、3月1日の国境再開の方針を決議し、政府に勧告した。同会議にはカイリー保健相も同席し、隔離について必要ないとの見解を示したとされる。
(ベルナマ通信、2月19日、マレーシアン・リザーブ、2月18日)

新型コロナの感染者数は2万6832人、うち重症者は133人

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は、20日の新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は2万6,832人となり、過去最高となった前日の2万8,825人から減少したと発表した。累計感染者数は322万1,680人となった。
新規感染者のうち、重症患者とされるカテゴリー3(肺炎の症状)、カテゴリー4(酸素吸入が必要)、カテゴリー5(人工呼吸器を装着する必要)は0.5%(133人)だった。新たに1,438人が入院したが、1万8,459人が回復し、累計治癒者は293万7,655人となった。死者数は37人増え、累計で3万2,347人。アクティブ感染者は、前日から8,336人増え25万1,678人。うち94.8%が自宅、2.1%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、3.0%が医療機関、0.1%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は67.0%に減少した。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は、2,574万2,964人で、接種率は78.8%だった。ブースター接種完了者は1,399万2,391人で、接種率は42.8%となった。
1人の感染者が何人に感染を広げる可能性があるかを示す基本再生産数(R0/RT)は1.19に下降したが、全ての州・地域で1.00を上回った。最も高いのは、ラブアンで1.60だった。
また新たに15カ所のクラスターが発生。これまでに確認されたクラスターは6,719カ所となり、現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は500カ所に増えた。

UMWトヨタモーター、フェイスリフト版「カムリ」を投入

【クアラルンプール】 UMWトヨタ・モーターは、フェイスリフトを施した2022年度版のDセグメント・セダン「カムリ」をマレーシア市場に投入した。
同モデルは第8世代をベースに、外観や内装、装備品、安全装置、エンジン、ギアボックスなどを一部変更したもので、タイからの輸入車となっている。エンジンが、2AR型エンジンから直列4気筒2.5L直噴エンジンにアップグレードされ、最大出力205PS、最大トルク6,000rpm、最大トルク253Nm、5,000rpmを発揮。またダイレクトシフトの8速オートマチックギアボックスも搭載されたことで、走行距離100キロメートルあたりの平均燃費は6.8リットルとなった。
安全システムは、予防安全パッケージ「トヨタ・セーフティ・センス2.5スイート」にアップグレードし、夜間の歩行者や昼間の自転車も検知できる機能追加などが追加された。
保険および売上サービス税(SST)抜きの価格は19万9,110リンギからとなっている。5年間、走行距離無制限の保証が付く。
(ポールタン、2月17日)

日系テクスケム、「すし金」のベトナム事業を解散

【クアラルンプール】 日系テクスケム・リソーシズは17日、回転寿しチェーン「すし金」のベトナム事業を解散したと発表した。
同社がブルサ・マレーシア(マレーシア証券取引所)に宛てた声明によると、ベトナムで「すし金」店舗を運営していた70.53%出資子会社のすし金 (SKCL)は創業以来赤字経営が続いていたが、ベトナム市場の不確実性および新型コロナウイルス「Covid-19」感染拡大が追い打ちとなり、2020年4月30日に事業を終了。SKCL経営陣には事業再開の意思がないことから、休眠会社の維持にかかるコスト削減のため、解散を決定した。テクスケムは2021年12月31日時点でSKCLに738万リンギを投資していたという。
テクスケムは、レストラン、食品、産業、高分子材料科学の4つの事業部門を持ち、東南アジア諸国連合(ASEAN)地域および日本で事業を展開している。
(エッジ、2月17日)

ホンダマレーシア、今年の販売台数目標を8万台に設定

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 ホンダ・マレーシアの中条円 社長兼最高経営責任者(CEO)は17日、2022年通年の新車販売目標を8万台に設定していることを明らかにした。
ホンダによる2022年の自動車総需要量(TIV)予想が60万台であることからこの販売目標が設定されたという。目標達成のため、▽2種の新モデル発売▽2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」技術、VTECターボ、安全運転支援システム「ホンダ・センシング」、コネクテッド技術「Honda CONNECT(ホンダ・コネクト)」の適用モデルの拡大▽ホンダ認定中古車プログラムの開始▽アフターセールスの強化ーーに取り組む方針だ。
中条氏はまた、2021年12月に発売した新型Bセグメント・ハッチバック車「シティ・ハッチバック」、1月発売の第11世代Cセグメント・セダン「シビック」の販売が好調であるとし、マレーシアの顧客と政府の支援に感謝すると述べた。
ホンダの2021年の販売台数は5万3,031台で、販売シェアは10.4%。最も販売台数が多かった地域はマレー半島中部で、2万5,000台以上が販売され、次いで南部が9,800台以上、北部が9,100台以上となった。モデル別では、Bセグメントセダン「シティ」、コンパクトスポーツ多目的車(SUV)の「HR-V」および「CR-V」の順で売れており、販売台数のうちそれぞれ36%、21%、14%を占めたという。

ランカウイの外国人観光客受け入れ、国境再開まで継続

【クアラルンプール】 2021年11月15日から3カ月限定で試験導入されていたランカウイ島へ外国人観光客を受け入れる「ランカウイ・トラベル・バブル(LITB)」について、観光芸術文化省は、16日付けで標準的運用手順(SOP)を変更の上、国境が再開されるまで継続すると発表した。
観光芸術文化省が17日に発表した声明によると、新SOPでは、新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチンの追加(ブースター)接種が完了している場合、4日目にRT-PCR検査、5日目にRTK抗原検査を受け、ともに結果が陰性だった場合、5日目にランカウイ島から出ることができる。また、12歳以下の子供は、ワクチン接種完了済の保護者同伴の場合は、接種証明書は不要で、2歳以下の子供は検査を受ける必要はない。
また外国人観光客には補償金5万米ドル(2億900万リンギ)以上の海外旅行保険加入が必要だが、在外マレーシア人は免除する。これまではクアラルンプール新国際空港メインターミナル(KLIA)経由が必須だったが、22日より格安航空専用ターミナル(KLIA2)も許可される。
(ベルナマ通信、2月17日)

新型コロナの感染者数は2万6701人、重症者は118人

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は、16日の新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は2万6,701人だったと発表した。累計感染者数は313万8,215人となった。
新規感染者のうち、重症患者とされるカテゴリー3(肺炎の症状)、カテゴリー4(酸素吸入が必要)、カテゴリー5(人工呼吸器を装着する必要)は0.44%(118人)だった。新たに1,469人が入院したが、1万1,744人が回復し、累計治癒者は288万8,194人となった。死者数は39人増え、累計で3万2,240人。アクティブ感染者は、前日から1万4,918人増え21万7,781人。うち94.1%が自宅、2.6%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、3.3%が医療機関、0.1%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は68.0%に上昇した。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は、2,573万9,546人で、接種率は78.8%だった。ブースター接種完了者は1,372万8,147人で、接種率は42.0%となった。1人の感染者が何人に感染を広げる可能性があるかを示す基本再生産数(R0/RT)は1.27に下降したが、全ての州・地域で1.00を上回った。最も高いのは、ラブアンで1.99だった。
また新たに19カ所のクラスターが発生。これまでに確認されたクラスターは6,676カ所となり、現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は481カ所に増えた。