韓国・現代自動車、3Sセンターをマラッカにオープン

【クアラルンプール】 韓国ヒュンダイ(現代)自動車を販売するヒュンダイ・サイムダービー (HSDM)は、3S(販売、サービス、部品交換)センターをマラッカにオープンしたと発表した。
ヒュンダイ3Sセンターは、ディーラーのシンクン・プレミアムが運営するもので、ショールーム、スペアパーツ部門、サービスセンターで構成されている。クイックサービス用ベイ2基を含むサービスベイ5基を備え、1日50台に対応する。無料Wifiを備えたラウンジ、子供向け遊び場、小型クロスオーバーSUV「コナ」電気自動車(EV)向けEV充電ステーションも設置している。
HSDMのロー・ユアンロン社長は、シンクンがヒュンダイのディーラーに加わったことを嬉しく思うと表明。シンクンの販売とアフターサービスにおける経験がヒュンダイの顧客満足度を向上させ、既存の販売・サービスネットワークにさらに価値を加えることになるだろうと述べた。
ショールームの営業時間は月ー土は午前9時から午後6時、日・祝は午前10時から午後5時。サービスセンターの営業時間は、月ー土8時30分から17時30分(日・祝は休業)。
(ポールタン、チャリカーズ、2月21日)

中古車取引のカーサム、中古車復元施設を開設

【クアラルンプール】 中古車仲介プラットフォーム「カーサム」は22日、中古車を新品同様に修理・復元する自動車再生施設「カーサム・サーティファイド・ラボ」をセランゴール州クランに開設した。
自動車再生施設の面積は、18万5,000平方フィート。最大30ブランドの中古車を月に最大2,000台を修理・復元することが可能だ。熟練技術者が、175項目にわたる車両検査を実施し、火災や洪水、大規模事故などによる損傷がないことを確認する。納期は5ー7日で、車齢上限は9年。道路税、車検費、所有権移転料、ローン申請料などを含む固定価格制で、5日間の返金保証および1年間の保証も付属する。
カーサム・サーティファイドのメイ・ハン最高経営責任者(CEO)は、今後1年間で「カーサム・サーティファイド・ラボ」を拡大し、将来的にはタイとインドネシアにも開設すると明らかにした。国内では毎年50万件の中古車取引があるが、パンデミックの影響により自動車が必需品となったため、今後数年間の中古車需要は堅調に推移すると予想。世界的な半導体不足により新車の供給が減少し、中古車を購入する人が増えたこともカーサムの事業拡大にとって追い風になっているとした。
(ザ・サン、2月23日、ベルナマ通信、2月22日)

TNBとIHI、低炭素水素のサプライチェーン構築で協力

【クアラルンプール】 電力会社テナガ・ナショナルは22日、発電部門のTNBパワー・ジェネレーションがIHI(本社・東京都江東区)およびペトロナスガス・プラス・ニュー・エネルギーとの間で低炭素水素および低炭素アンモニアサプライチェーンの構築に向けて覚書を締結したと発表した。
TNBが発表した声明によると、覚書の下で、TNBパワーの脱炭素化に向けたイニシアチブの一環として、アンモニアを利用した石炭火力発電の実現可能性調査を実施する。実現可能性調査では、二酸化炭素(CO2)回収・貯留(CCS)技術やブルーアンモニア(化石燃料由来)および グリーンアンモニア(再生可能エネルギー由来)の同時燃焼に係る技術・経済性評価も実施するという。実現可能性調査は2月中に完了する予定だ。
TNBパワー・ジェネレーションのノール・アズマン・ムフティ社長は、2030年までに温室効果ガスを45%削減することを目標に掲げていると言明。アンモニアなどの低炭素燃料は、石炭への依存を軽減できる可能性があるとみており、アンモニアを利用することで、2035年までに石炭発電における炭素排出を35ー50%削減する目標達成への貢献を見込んでいるとした。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、2月23日、エッジ、マレーシアン・リザーブ、2月22日)

ホンダマレーシア、認定中古車を6店舗で取扱開始

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 ホンダ・マレーシア(HMSB)は22日、ホンダ認定中古車 (HCUC)制度を開始したと発表した。
 車齢5年以下、走行距離10万キロメートル以下のホンダ車に限定する。エンジンやトランスミッション、機能性や足回り、外装・内装など、288項目にわたる厳密な検査を認定検査員が実施し、純正部品の装備や事故車でないことが保証されるため、安心して購入できる。1年間の延長保証が付属し、自動車登録もHCUC認定ディーラーが行なう。アフターサービスについても、全国のホンダ正規販売店で受けられる。
HCUCを扱うディーラー店舗は、▽MJNモーターズ (セランゴール)▽ ティオン・ナム・モーター (セランゴール)▽カー・モーター (ペナン)▽カー・モーター (ジョホール)▽ヨン・ミン・モーター (ジョホール) ▽チュアン・ティエ・モーター (パハン)ーーの6店舗。取り扱い店舗は順次拡大していく予定。
中条円 社長兼最高経営責任者(CEO)は、好みのホンダ車を所有するための新しい選択肢としてHCUCを導入したとし、ホンダ・マレーシアは、新車・中古車を問わず、最高品質の製品とサービスを提供することを約束すると述べた。

新型コロナの感染者数は2万7179人、病床使用率は69.8%

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は、22日の新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は2万7,179人となったと発表した。累計感染者数は327万3,958人となった。
1万9,037人が回復し、累計治癒者は297万4,441人となった。死者数は43人増え、累計で3万2,433人。アクティブ感染者は、前日から8,099人増え26万7,084人。うち95.3%が自宅、1.8%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、2.8%が医療機関、0.1%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は69.8%に下降した。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は、2,574万4,938人で、接種率は78.8%だった。ブースター接種完了者は1,417万6,241人で、接種率は43.4%となった。
1人の感染者が何人に感染を広げる可能性があるかを示す基本再生産数(R0/RT)は1.15に下降したが、全ての州・地域で1.00を上回った。最も高いのは、ラブアンで1.42だった。
また新たに9カ所のクラスターを確認。うち6カ所が教育機関で発生した。これまでに確認されたクラスターは6,732カ所に増え、現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は505カ所に増えた。

UMWグループ、1月の自動車販売が20.4%の大幅増に

【クアラルンプール】 UMWグループは、傘下のUMWトヨタ・モーターとプルサハアン・オトモビル・クドゥア(プロドゥア)を合計した自動車販売台数が2万4,972台となり、前年同月の2万740台から20.4%の大幅増加となったと発表した。
UMWトヨタの販売台数は7,528台となり、前年同月の3,845台から95.8%の大幅増となった。「ヴィオス」、「ハイラックス」、「ヤリス」が引き続きベストセラーモデルとなった。今年1月14日には現地組立(CKD)の「カローラ・クロスHEV」を発売しており、今後は消費者の志向からマレーシアでより多くのHEVと電気自動車の投入が見込まれるとしている。
ダイハツ系プロドゥアの1月の販売台数は1万7,444台で、前年同月の1万6,895台から3.2%の増加となった。今年通年の見通しについては前年比30%増の24万7,800台を販売目標に掲げている。また地元の自動車産業を維持・強化するため、過去最高の75億リンギの現地調達部品購入を目指している。
UMWグループのアハマド・フアアド社長兼最高経営責任者(CEO)は、新モデルの導入と消費税の免除に支えられて自動車販売の増加傾向が今後数カ月続くとの予想を示した上で、目標達成に向けて引き続き新しい改良モデルの投入に注力し、優れたアフターサービスを提供していくと述べた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、2月21日)

日本、マレーシア刑務所管理局に新型コロナ対策支援物資を供与

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 日本政府は、マレーシア刑務所管理局に新型コロナウイルス「Covid-19」対策支援物品を供与した。

今回の供与は、国連薬物・犯罪事務所(UNODC)を通して東南アジア諸国向け新型コロナウイルス関連支援のために日本が2021年に拠出した640万4,545米ドル(7億450万円)の一部を活用して行われたもので、18日に髙橋克彦大使立ち会いのもとで、新型コロナウイルス簡易検査キット(2万個)、医療用カバーオール(5,000着)の供与式が開催された。

 供与式では、ノルディン・ムハマド・マレーシア刑務所管理局長、アスマ・サンクジェUNODCマレーシア事務所調整官が物品の受渡し文書に署名した。

髙橋大使は、マレーシアの刑務所内における「Covid-19」感染拡大防止は重要な課題と認識しており、今回供与される物品がこの課題の解決に貢献することを期待すると表明。日本はマレーシアおよびUNODCと様々な分野で協力を行っており、UNODCを含む国際機関の力も借りつつ、「Covid-19」のパンデミックを日本・マレーシア両国で協力して乗り越えていく中で、両国関係を更に発展していきたいと述べた。

 

日本の潜水救助技術に関する研修、JICAがマレーシアで実施

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 国際協力機構(JICA)は、2月21日ー3月10日の日程でマレーシア海事執行局(MMEA)に対する日本の潜水救助技術研修を実施すると発表した。
海上保安庁の協力を得て行うJICA 技術協力事業の一環で、2020年の新型コロナウイルス「Covid-19」パンデミック開始以来の実施となる。
海上保安庁から潜水専門家を派遣し、実践的な演習を3週間実施し、これまで育成してきたマレーシアの救助潜水の指導者及び新任潜水士の能力強化を図る。
3月4日までのプール実習や教室での訓練を経て、3月6日からティオマン島付近で海洋実習も予定している。日本で培われた安全で確実な潜水救助技術をマレーシア側に伝えていく。
JICAは、今後も海上保安庁と協力し、海上での救助潜水や鑑識・立入検査などの海上法令執行、指導者育成などでマレーシアへの協力を進めていくとしている。

オンライン中古車販売マイトゥカー、ダイハツ(M)と協力

【クアラルンプール】 中古車オンラインポータル「マイトゥカー(myTukar)」は21日、ダイハツ(M)と提携し中古車の販売プロセスを強化したと発表した。
「マイトゥカー」のデリック・エンCEOによると、ダイハツ(M)は、プルサハアン・オトモビル・クドゥア(プロドゥア)および日野の自動車の独占的代理店。提携により、ダイハツ車所有者は「マイトゥカー」のプラットフォームを利用することで、車の下取りから購入まで全ての手続きを迅速かつワンストップで行うことができるようになった。月間300ー500人の利用を見込んでいる。
ダイハツ(M)のアルマン・マハディ社長は、「マイトゥカー」との提供により強力なリマーケティングチャネルが構築できたとし、下取り車の価値を最大化できる上、プロセスがより透明になったと言明。ダイハツ(M)が取り扱う自動車ブランドの新車および中古車のオンライン販売網が増えたと述べた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、2月22日、ビジネス・トゥデー、2月21日)

新型コロナの感染者数は2万5099人、うち重症者は100人

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は、21日の新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は2万5,009人となったと発表した。累計感染者数は324万6,779人となった。
新規感染者のうち、重症患者とされるカテゴリー3(肺炎の症状)、カテゴリー4(酸素吸入が必要)、カテゴリー5(人工呼吸器を装着する必要)は0.4%(100人)だった。新たに1,510人が入院したが、1万7,749人が回復し、累計治癒者は295万5,404人となった。死者数は43人増え、累計で3万2,390人。アクティブ感染者は、前日から7,307人増え25万8,985人。うち94.9%が自宅、2.0%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、3.0%が医療機関、0.1%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は70.5%に上昇した。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は、2,574万4,172人で、接種率は78.8%だった。ブースター接種完了者は1,407万8,456人で、接種率は43.1%となった。
1人の感染者が何人に感染を広げる可能性があるかを示す基本再生産数(R0/RT)は1.16に下降したが、全ての州・地域で1.00を上回った。最も高いのは、ラブアンで1.49だった。
また新たに4カ所のクラスターがクランタン州、セランゴール州、ネグリ・センビラン州の教育機関で発生。これまでに確認されたクラスターは6,723カ所に増えたが、現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は500カ所で前日と横ばいとなった。