【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 在マレーシア日本大使館は12ー13日、演説中に銃撃されて亡くなった安倍晋三元首相の弔問記帳を受け付け、イスマイル・サブリ首相及びサイフディン・アブドラ外相も13日、大使公邸で記帳を行った。

イスマイル首相は、今年3月の総理特使としてのマレーシア公式訪問を含む、安倍元首相が日馬関係の発展のために果たしたこれまでの貢献を称えるとともに、安倍元首相の逝去に対する心からの哀悼の意を示した。マハティール・モハマド元首相も15日、安倍元首相の自宅を訪問し、弔意を示した。

安倍元首相の死去についてはマレーシアの王室、政界からも弔意が示されており、アブドラ国王は王宮のフェイスブックを通じて「安倍元首相の死去は日本と日本国民にとって大きな損失だ。家族が早く悲しみから立ち直ることを希望する」との声明を発表した。イスマイル首相は「日本政府と日本国民に哀悼の意と深く同情を表明する」と述べ、サイフディン外相は、「安倍氏は象徴的な指導者であり、アベノミクスを通じて日本の経済発展に貢献したことで常に記憶に残るだろう。マレーシア国民を代表して哀悼の意を表する」と弔意を述べた。

マレーシアの各方面から続々と寄せられる安倍元首相への弔意に対し在マレーシア日本大使館の髙橋克彦大使は、感謝の意を表明した。

安倍元首相は、日本・マレーシア国交樹立65周年及び東方政策40周年を記念して今年3月10-13日、岸田文雄首相の特使としてマレーシアを訪問したばかり。イスマイル首相と会談、アブドラ国王との会見を行ったほか、マレーシア経済関係者及び日系企業関係者との意見交換、日本人墓地への参拝などを行っていた。