【クアラルンプール】 ムスタパ・モハメド首相府相(経済担当)は、総額1億リンギ相当の公共プロジェクト30件について実施延期を決めたと発表した。財政のさらなる悪化を防ぎ限られた予算を有効に使うためで、いずれも優先順位が低いプロジェクトで、国民生活に直接的に影響を及ぼすものではないという。

ムスタパ首相府相が21日の下院議会で明らかにしたところによると、延期が決まったプロジェクトは、新規または既存プロジェクトで、入札手続きなど調達プロセスがまだ始まっておらず、且つ宣伝も行われていないものに限られている。19日には財務省、公共事業省、首相府経済企画局(EPU)、首相府実施調整局(ICU)、公共事業局と延期に向けた調整を行っており、これらの省庁との話し合いは今後も継続する。

延期が決まった主なプロジェクトには、農園・一次産業省の下で計画されていた統合ゴム処理センターの建設、人的資源省の下で計画されていた電気分野のワークショップの近代化のための調達や海外の高等教育機関とのハイテクトレーニングセンターにおける協力、通産省の下で計画されていた戦略的リサーチプロジェクトが含まれる。首都圏大量高速輸送・環状線(MRT3)や東海岸鉄道線(ECRL)、パン・ボルネオ高速道は継続する。

ムスタパ首相府相によると、連邦政府は2022年に7,243件、額にして756億リンギ相当の開発プロジェクトを承認していた。
(エッジ、マレーシアン・リザーブ、7月21日)