【クアラルンプール】  アンワル・イブラヒム新政権の誕生で約3年ぶりに閣僚復帰したアンソニー・ローク運輸相が8日、首都圏軽便鉄道(LRT)ケラナジャヤ線を視察。現在5分間隔で行っているピーク時の運行頻度を3分間隔に改善すると言明した。

ローク運輸相は、ピーク時に運行している列車は56編成のうち38編成のみで、18編成が保守などの理由で稼働していないと指摘。3分間隔の運行を可能にするには48編成が必要なため、鉄道インフラの管理会社、プラサラナ・マレーシアにメンテナンス時間のスピードアップを命じたことを明らかにした。

プラサラナは新たに19編成を購入しており、来年8月から段階的に運用を開始する予定。これにより運行頻度の問題は2023年第3四半期には解消できると見込んでいる。

ケラナジャヤ線は11月に深刻なシステムトラブルに見舞われ数日にわたって運休を余儀なくされたが、事故原因調査報告は2週間以内に取り纏めて公表されるという。

ローク運輸相はまた、各種鉄道駅に設置されているエスカレーター706基のうち46基が稼働しておらす、モノレール駅でもエレベーター16基が稼働していないと指摘。照明も664カ所で故障したままとなっていると指摘した。
(ザ・サン、ポールタン、12月8日)