【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 マレー半島東海岸を中心とした洪水被害は、ジョホール州では改善したものの、クランタン、トレンガヌ、パハン、ペラの4州の避難者数は6万5,139人まで増加。クランタン州では感電事故で3人が死亡した。

国家災害対策庁によると、20日正午時点での避難者数は、トレンガヌが最多で、前日夜から約2,000人増えて3万8,806人となった。クランタンは、前日夜から約2倍の2万5,353人。19日朝には浸水した家の前で誤って電柱に触れた20ー30代の姉妹3人が感電死したことが確認された。パハンとペラでもそれぞれ873人、54人となり、前日を上回った。一方、ジョホールは53人に減少した。

環境天然資源気候変動省の洪水情報サイトによると、20日午後に入り一旦降雨は収まっている模様だが、クランタンで7本、トレンガヌで5本、パハンで1本の河川が氾濫危険水位を超えている。

気象局は20日、トレンガヌ、クランタン、パハン、ジョホール4州において22日まで断続的な強雨が降るとして警報を発令。アハマド・ザヒド副首相は、状況が悪化する前に早めに避難するよう強く求めるとした上で、各自治体などが出す指示に従うよう呼びかけた。