KLIAエクスプレス、1月3日よりノンストップ便の運行再開

【クアラルンプール】 クアラルンプール市内とクアラルンプール新国際空港(KLIA)を結ぶ高速鉄道KLIA線を運営するエクスプレス・レール・リンク(ERL)は、来年1月3日からノンストップの「KLIAエクスプレス」を完全再開すると発表した。

コロナ禍により利用者が減少したことで、KLIAエクスプレス専用ホームを閉鎖し、各駅停車の「KLIAトランジット」のみを運行していたが、KLIAエクスプレス専用ホームを利用したサービスを再開する。KLIAエクスプレスでは、KLセントラル駅からKLIA駅まで28分、KLIA2駅まで33分。朝夕ピーク時には20分間隔で運行する。「KLIAトランジット」も平日ピーク時に15分間隔で運行し、ピーク時間も現在の19時から20時まで延長する。ピーク時以外はいずれも30分間隔で運行する。

ERLはまた、2023年1月3ー31日の期間限定で旧正月キャンペーンを実施する。会員登録し、専用アプリあるいはウェブサイトからチケットを購入すると、10%割引および会員ポイント2倍の特典が得られるという。
(ザ・サン、12月16日、エッジ、ベルナマ通信、12月15日)

トランスコスモス、マレーシアでライブコマースの提供開始

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 トランスコスモス(本社・東京都渋谷区)は15日、マレーシアおよびシンガポール向けの越境ECサービスにおいて、事前調査や顧客獲得を目的としたライブコマースの提供を開始したと発表した。

ライブコマースの導入により、越境のため、現地での取扱登録・免許が必要な化粧品などの商品でも登録なしで販売ができ、大幅な投資が不要のためテストマーケティングにも活用することが可能となった。

トランスコスモスによると、ライブコマースとECは相互補完関係で、ともに実施することでのシナジーに期待することができるという。また顧客企業のブランドや商品イメージにあったライバーを提案しより認知度向上と売上につながるチャネルでのライブを企画する。最短で、提案から約2ヶ月で実施することが可能だ。またライブコマースではライバーに対して直接質問することができるため、ブランド・商品理解を深めるためのマーケティングや、実際に商品の売上拡大を目指す販売チャネルとしての活用が可能だという。

トランスコスモスの東南アジア諸国連合(ASEAN)向けECサービスでは、現地ECサイトでの販売、越境EC支援に加え、現地の実店舗との販売連携によるOMO推進、免税インフライトチャネル支援、ソーシャルメディアマーケティングなど、オンラインとオフライン、デジタルマーケティングの融合により、顧客企業のブランド認知向上と売上拡大に貢献している。

IHIとペトロナス、グリーンアンモニア製造・販売事業の検討へ

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 IHI(本社・東京都江東区)は15日、マレーシア国営石油会社ペトロリアム・ナショナル(ペトロナス)の子会社でクリーンエネルギー事業を行うジェンタリ・ハイドロゲン(GHSB)との間で、同国において、再生可能エネルギー由来のグリーンアンモニア製造・販売の事業性を検討・調査する覚書を締結したと発表した。

調査事業では、太陽光発電の適地であるジョホール州を候補地としてグリーンアンモニアを製造し、発電・船舶用燃料供給を目的とした現地での利用および日本・アジア市場への輸出を行うアンモニア販売事業を検討する。
IHIは主に技術的検討と日本での需要調査を担当し、GHSB社はマレーシアにおける再エネ供給や各種設備に関する諸条件設定および需要調査を担当する。2023年初頭まで事業性評価を行った後、2026年の商業プラント完成および運転開始を目指す計画だ。

同調査事業を通じて,マレーシアにおけるアンモニアの多様な利用モデルを示すとともに、将来の需要増大へ対応する燃料アンモニアサプライチェーンの構築を進めることで、日本およびマレーシアにおける燃料アンモニア社会実装の早期実現とグローバルな環境負荷の低減に貢献していく方針だ。

バタンカリで大規模地滑り、死者行方不明者が30人超に

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 セランゴール州バタン・カリ近郊のキャンプサイトで16日午前2時24分ごろ大規模な地滑りがあり、午後1時時点で16人の死亡が確認され、17人あまりが依然行方不明となっている。

大雨の影響で高さ30メートルの斜面が崩れ、3エーカー(約1万2,140平方メートル)が土砂で埋まった。消防レスキュー局のほか、市民防衛隊、保健省、マレーシア特別災害支援救助隊(SMART)などが駆け付けて救助・捜索活動にあたっており、これまでに61人が救出された。負傷者はセラヤン病院、クアラ・クブ・バル病院、クアラルンプール(KL)病院に搬送された。

現場はバタン・カリからゲンティン・ハイランドに向かう道路沿いのファーザーズ・オーガニック・ファーム付近で、3カ所のキャンプサイトがあり、宿泊名簿には94人の名前があった。スクールホリデー期間中であったため宿泊者の中には20人以上の教師とその家族が含まれているという。キャンプサイトは営業ライセンスを取っていなかった。

 

新型コロナの感染者数は1161人、3日連続で1千人台

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省の総合情報提供サイト「KKMNOW」によると、15日の新型コロナウイルス「Covid-19」感染症の新規感染者数は1,161人となり、累計感染者数は501万4,885人となった。
新たに1,562人が回復し、累計治癒者は496万1,287人。死者数は3人で、累計は3万6,787人となった。アクティブ感染者は、前日から404人減の1万6,811人。うち93.7%が自宅、6.0%が医療機関、0.3%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は72.3%、ICU病床使用率は65.0%、人工呼吸器使用率は39.5%となった。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は2,752万9,078人となり、接種率は84.3%。1回目のブースター接種完了者は1,627万3,181人で、接種率は49.8%、2回目が61万2,602人となり、1.9%だった。

 

電力料金、多国籍企業のみ値上げへ=アンワル首相

【プトラジャヤ=マレーシアBIZナビ】 アンワル・イブラヒム首相は14日、中小企業(SME)や家庭向けの電力料金についてはこれまで通り据え置くが、輸出を行っている多国籍企業(MNC)などに限定して引き上げを実施する考えを明らかにした。

アンワル首相は国が多額の補助金を出すことで低く抑えられている電力料金について言及し、「国の財政は来年少なくとも300億リンギのマイナスの影響を受けると予想されるため、電力料金を引き上げる緊急性がある」と言明。大きな利益を得ている大企業には補助金を出すべきではないため、輸出を行っているMNCが引き上げの対象となると述べた。

一方、マレーシア国民への負担が増えることから、提案されているような一元的な電力料金の値上げは実施せず、一般家庭や中小企業、農業関連産業、食品メーカーに対しては値上げを実施しないと述べた。新たな料金については近くニック・ナズミ・ニック・アハマド環境天然資源気候変動相が発表する予定。

政府は今年1月、電力の基本価格(BT)を決定するインセンティブ・ベース・レギュレーション(IBR)に基づき家庭向け電力料金を年内据え置くと発表。電気料金は家庭向けには1キロワット/時(kWh)当たり2センの割り戻しを、非家庭向けには3.7センの課徴金を課している。

高級輸入食料のフードマーチャント、4号店をKLにオープン

【クアラルンプール】 高級輸入食料品店「ザ・フード・マーチャント」の4号店が、クアラルンプール(KL)の「ダトゥム・ジュラテック・ショッピングセンター」にオープンした。

軽便鉄道(LRT)ケラナ・ジャヤ線ジェラテック駅前という利便性の高い立地に位置し、250以上の国際ブランドの高級食料品や珍味を取りそろえる。店内飲食スペースも用意し、寿司などの日本料理、輸入カキなどのシーフード、植物由来のアイスクリーム、デーツやナッツを使ったトルココーヒー、ペストリーなどが楽しめる。購入品の一時預かり(冷凍食品の冷凍庫保管含む)などのサービスやクーポンなどの特典付きの会員アプリも提供する。営業時間は午前10時から午後10時。

「ザ・フード・マーチャント」は昨年12月に1号店を「パビリオン・ブキ・ジャリル」に開設後、2号店を「パビリオン・エンバシー」に、3号店を「WシティOUGセールス・ギャラリー」にオープンしている。
(ザ・スター電子版、12月14日)

ミシュランガイドのマレーシア版創刊、4軒が一つ星を獲得

【クアラルンプール】 仏ミシュラン社は13日、レストランの評価を星の数で表す「ミシュランガイド」のマレーシア版を発表。97軒の国内レストランを紹介し、4軒のレストランが「近くに訪れたら行く価値のある優れた料理店」である一つ星を獲得したと明らかにした。

一つ星に選ばれたのは、クアラルンプールでは、マレー料理店「デワカン」とフランス料理店「DCバイ・ダレン・チン」、ペナンでは、プラナカン料理店「アウンティ・ガイ・リーンズ・オールドスクール・イータリー」とヨーロッパ料理店「アウ・ジャルディン」。また、コストパフォーマンスのよい良質な店に与えられるビブグルマンには、KL15軒、ペナン17軒の合計32軒が選ばれた。KLの人気店であるスリランカ料理店「アリヤー」、マレー料理店 「デ・ワン1958」、 ベトナム料理店「サオ・ナム」、ストリートフードの「タマン・ブキ・カレーミー」 なども含まれている。サービスのプロフェッショナルを対象としたミシュラン特別賞では、ヤングシェフ賞を「アウ・ジャルディン」のシェフ、ソムリエ賞を「DCバイ・ダレン・チン」のソムリエ、サービス賞を「デワカン」のホール担当者がそれぞれ受賞した。

ミシュランは今後もマレーシアに拠点を置き、他都市にも進出する計画だとしている。
(ザ・サン、12月15日、ザ・ヴァイブス、12月14日、ミシュラン発表資料)

ユーグレナとペトロナスなど、バイオ燃料製造工場建設を検討

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 ユーグレナ(本社・東京都港区)は14日、国営石油会社ペトロリアム・ナショナル(ペトロナス)、イタリアのエニと共に、マレーシアにおいてバイオ燃料製造プラントを建設・運営するプロジェクトを共同で検討していると発表した。東南アジア最大級のジョホール州のペンゲラン総合石油コンプレックス(PIC)において建設を予定している。

3社は現在、プロジェクト実現に向けた技術的・経済的な実現可能性評価を共同で実施しており、2025年中の本商業プラント完成を目指して、2023年中に3社間で最終的な投資決定を行う見込みだ。

商業プラントは、ペトロナス社の既存の製油所・石油化学設備に隣接して建設する予定で、PICのバリューチェーンやユーティリティ設備、施設などを活用することが可能となっている。また、PICは、主要な国際航路にアクセスしやすい立地のため、世界的に高まっているバイオ燃料の需要増加に対応することができるという。商業プラントは、航空機用のバイオジェット燃料(SAF)、自動車、ディーゼル列車、船舶用の次世代バイオディーゼル燃料(HVO)の各製造量を、柔軟にコントロールしながら最大化できる設備を備えている。この製造における柔軟性により、日々変化し増加する再生可能エネルギーの需要に応えることが可能となるという。

プラントにはエニ社がハネウェルUOP社と共同で開発した技術の導入を予定しており、原料処理能力は年間約65万トン、バイオ燃料(SAF、HVO、バイオナフサ)の製造能力は最大で日産1万2,500バレルとなる見通しだ。原料は、使用済み植物油や動物性油脂、植物油の加工に伴う廃棄物、将来的には微細藻類由来の藻油など、食料生産と競合しないバイオマス原料を使用することを予定している。

新型コロナの感染者数は1241人、2日連続で1千人超える

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省の総合情報提供サイト「KKMNOW」によると、14日の新型コロナウイルス「Covid-19」感染症の新規感染者数は1,241人となり、累計感染者数は501万3,724人となった。
新たに1,567人が回復し、累計治癒者は495万9,725人。死者数は6人で、累計は3万6,784人となった。アクティブ感染者は、前日から332人減の1万7,215人。うち93.7%が自宅、5.9%が医療機関、0.3%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は72.3%、ICU病床使用率は64.2%、人工呼吸器使用率は38.7%となった。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は2,752万8,855人となり、接種率は84.3%。1回目のブースター接種完了者は1,627万2,561人で、接種率は49.8%、2回目が61万833人となり、1.9%だった。