【バタワース】 プリント基板(PCB)メーカーのエルナーPCB (マレーシア) は、10億リンギを投じ、ペナン州セベラン・ペライ・テンガに新製造施設を設立する計画だ。

敷地面積は1万289平方メートル。自動車、サーバー、ネットワーク、PC、民生用電子機器向けのPCBを製造する。2022年12月に着工し、年内の完工および2024年までの商業運転開始を予定している。

イアン・ヤン社長は、18日に開催された起工式で、エンジニアリング、製造、品質管理の分野で1,000人の雇用を創出する予定だとし、エルナーによる今回の再投資は、技術や知識の移転を促進し、地元のサプライチェーンとの協力関係も強化するため、国内産業の強化につながると述べた。また、ペナンのインフラや州政府の強力な支援も投資理由となったと述べた。

ペナン州のチョウ・コンヨウ首相は、新施設が地元人材の能力をさらに高め、技術ソリューションを提供し、地元サプライヤーにも大きな機会を提供することになると述べた。ペナンは国内有数の電子・電気(E&E)ハブとしてマレーシアの対外貿易の重要な柱であり続け、2021年には輸出額3,540億リンギで全国トップとなったと言明。投資でもペナンは国内トップクラスで、2021年の製造業への投資額(認可ベース)は過去最高の760億リンギ、2022年1ー9月のペナンの製造業投資額は90億リンギ、そのうち53%はE&E製品で、全国のE&E分野投資額の22%を占めたと述べた。

エルナーPCB (マレーシア) は、電子部品大手の台湾・華科事業群(PSAグループ)の傘下にある日本企業エルナープリンテッドサーキット(本社・滋賀県長浜市)のマレーシア法人。
(ザ・スター、2月20日、エッジ、ベルナマ通信、2月18日)