【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 マレーシア味の素は、2023年3月期通年(2022年4月ー2023年3月)の決算を発表した。売り上げは前年比24.6%増の6億375万リンギ、純利益は61.8%増の2,749万リンギだった。

第4四半期(2023年1ー3月期)の売り上げは前年同期比26.0%増の1億5,792万リンギ。純利益は2,310万リンギで、前年同期の1,742万リンギの赤字から黒字化した。

「味の素」の販売量増加と、国内・輸出市場における販売価格の改定により、コンシュマー事業部門の売り上げが34.4%増加したこと、業務用調味料の販売価格改定に伴い、工業事業部門の売り上げが3.8%増加したことがそれぞれ貢献した。また営業利益も、販売量の増加と原材料価格の低下により前年同期から2.5倍の1,060万リンギとなった。

今後の見通しについてマレーシア味の素は、コスト上昇圧力や高金利、インフレが家計を圧迫し、購買力に影響を及ぼすと予想。今後もサプライチェーンを引き続き監視し、消費者の期待や満足に応えるためのマーケティングや商品流通を行い、マーケットシェア拡大を目指すと同時にコストの管理も継続していくとした。