【クアラルンプール】 与党連合の一角を占める民主行動党(DAP)のアンソニー・ローク書記長は19日、ナジブ・ラザク元首相に自宅拘禁を認める条件付き恩赦決定への反対意思を表明する意図から、運輸相を辞任する意向を明らかにした。

DAPの中央執行委員会(CEC)はローク氏だけが閣僚職を辞し、他のDAP所属閣僚・副大臣は政権にとどまる方針を決めた。辞表は近く首相に提出する。アンワル・イブラヒム首相は近くローク氏と会う意向を示しており、その上で辞任を受理するか決定するとみられる。

ローク氏はCEC会合後の記者会見で、国王の恩赦権限を尊重すると強調する一方、今回の決定に対する党の立場を自身の辞任申し出によって示す考えを表明。DAPが一斉に閣僚を辞任すれば政治的不安定を招き、アンワル政権の下院議会における支持基盤の喪失を狙う敵対勢力に機会を与えることになると説明した。その上で、自身だけが辞任することで、ナジブ氏への条件付き恩赦に対するDAPの立場を示しながら、政権の安定を維持する考えを示した。

ローク氏によると、他のDAP所属閣僚や副大臣も辞任する用意があったが、CECは政権全体への影響を考慮して一斉辞任を見送った。ローク氏は辞任が受理された場合も、運輸省の業務や進行中の事業に支障は生じないとしている。

ナジブ氏を巡っては、18日にスルタン・イブラヒム国王が条件付き恩赦を認め、SRCインターナショナル事件の残りの刑期について、5,000万リンギの罰金を支払うことを条件に自宅拘禁を認めた。自宅拘禁は2028年8月23日までとなっている。
(エッジ、フリー・マレーシア・トゥデー、ビジネス・トゥデー、9月19日)