電子インボイス、外国のECプラットフォームに義務付け

【クアラルンプール】 財務省は外国を拠点とする電子商取引(EC)プラットフォームとプラットフォーム上で販売する売り手に対し、電子インボイスの使用を近く義務付ける。監視強化が目的だ。アミルザン・アリ国内取引物価相が28日の予算審議で明らかにした。

監視を確実なものにするため政府は、ECプラットフォームおよびプラットフォーム上の売り手にマレーシア国内での事務所開設も義務付ける。中国最大級の共同購入型ECプラットフォームの拼多多(ピンドゥオドゥオ)や、中国国外向け姉妹サービスのTemuの監視が狙い。

外国のECプラットフォームには低額品に対し10%の売上税が適用されており、拼多多が商品価格の安さゆえにマレーシア人の人気を集めているため、国内の小売業者が異なる監督基準、税率に懸念を表明していた。電子インボイスは、従来の紙または電子文書による取引記録をデジタル化し、リアルタイムでの税務報告を可能にする制度。
(エッジ、ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、10月28日)

GST再導入見送り、売上サービス税を維持へ=第2財務相

【クアラルンプール】 マレーシア政府は、物品・サービス税(GST)の再導入を見送り、現行の売上・サービス税(SST)のみの制度を維持する方針だ。アミル・ハムザ・アジザン第2財務相は29日、生活費の負担が続く中、国民への影響を考慮する必要があるとして、SSTの改善を続ける考えを示した。

アミル・ハムザ氏は下院における2027年度予算案に関する財務省の審議答弁で、GSTは低所得層ほど所得に占める財・サービスへの支出割合が高いため、逆進的な性格を持つと説明。税率が同じでも、所得に対する負担は低所得層のB40や中間所得層のM40で相対的に重くなると指摘した。

一方、SSTは課税対象とする商品・サービスを政府が選択でき、生活必需品を非課税とするなど、より対象を絞った課税が可能だと強調。今後もSSTを見直し、税の重複による負担や企業の納税手続きを簡素化する方針だと述べた。
財政見通し2027によると、SST収入は2025年の559億リンギから、26年には670億リンギに増加する見通し。27年には733億リンギに達し、2年間で174億リンギ増えると予測されている。

アミル・ハムザ氏は、SST収入は国内総生産(GDP)の3%に相当し、GSTが導入されていた2017年と同水準に達していると説明。GSTに切り替えても税収が必ずしも増えるわけではなく、輸出企業を含む事業者から国民へ税負担が移る可能性があると述べた。

またアミル・ハムザ氏は、GSTは徴税効率や透明性、仕入税額控除の仕組みに利点があると認める一方、納税手続きに伴う企業の負担にも言及した。GST登録企業は2018年に約70万社だったのに対し、SST登録企業は26年に約13万社にとどまるという。
(ベルナマ通信、ザ・スター電子版、ザ・サン、エッジ、10月29日)

石川・富山県の合同物産展、11月2日より伊勢丹KLCCで開催

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 石川・富山の両県は11月2日より、クアラルンプール(KL)市内の伊勢丹KLCCで物産展を合同開催する。日程は2日―9日がパート1で、10日―25日にパート2を開催する。

事業名は「マレーシアにおける石川県・富山県産品プロモーション」で、6月29日―7月3日に行ったバイヤー招聘・商談会の結果を踏まえて実施する。2県で合計17社が86品目を出展する予定。両県の地元食品メーカーが、水産品、水産加工品、調味料、菓子・デザートなどを展示・即売する。

石川県の出展企業(商品)は▽ウフフ(モチドーナツ)▽四十萬谷本舗(糀・甘酒など)▽ゴーゴーカレーグループ(ベジタリアンカレー)▽加賀守岡屋(焼きいなり)▽佃食品(にしん甘露煮など)▽北陸製菓(スナック・ビスケット)▽千田果樹園(ゼリー)▽産直ネットワーク(バームクーヘン)▽宮商逸味潮屋(ブリたたきなど)――の9社。

富山県からは、▽中村海産(みりん干し)▽海津屋(氷見うどん)▽杉野味噌醤油(味噌・醤油)▽片口屋(バーニャカウダ)▽魚津漁業協同組合(ホタルイカ加工品)▽マツオ(シロエビ加工品)▽葵食品(刺身カクテル)▽丸米製菓(あられ)――の8社が出展することになっている。