ファイアフライ、ペナンとJBやクチン結ぶ路線を4月に運航へ

【クアラルンプール】 マレーシア航空グループ(MAG)子会社で、格安航空のファイアフライは4月11日より、ペナンとジョホールバル、クチン、コタキナバルを結ぶ路線の運航を開始する。3月1日よりウェブサイト、アプリ、予約オフィス、旅行代理店での予約・販売を開始した。
3日に開催されたメディア向けイベントでフィリップ・シー最高経営責任者(CEO)が明らかにしたところによると、使用機材は、昨年投入したナローボディ・ジェット、ボーイングB737ー800機で、路線のチケットは69リンギから販売する。ペナンージョホールバル線は1日2往復、ペナンからクチンおよびコタキナバルの路線は1日1往復をそれぞれ運航。4月25日からはペナンージョホールバル線を1日3往復、ペナンからクチン、コタキナバルへは1日2往復に増便し、ハリラヤ(断食月明け大祭)に向けた渡航需要に応えるという。
ファイアフライは、外国人観光客の受け入れが再開されるまで、国内外の観光客に人気のサバ州に注力する計画で、国内観光を促進するため向こう6カ月は割引キャンペーンなどを実施する予定だ。一方で国際線については、親会社のマレーシア航空が運航していた東京や台湾線の再開に向けて検討している。中国線に関しては新型コロナ「Covid-19」感染症への規制が厳しいため、2023年になる見込みだという。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、3月4日、ベルナマ通信、3月3日)

メルセデス、国内生産「A200」「A250」の改良版投入

【クアラルンプール】 メルセデス・ベンツ・マレーシア(MBM)は、ベンツAクラス「A200」および「A250AMG」の改良版を投入した。
自動車関連ポータルサイト「ポールタン」によると、MBM公式サイト上での仕様変更について確認取材をしたところ、MBMがマイナーチェンジを行ったことを認めた。エンジン、ブレーキなど基本的構造の変更はしなかったが、現地組立(CKD)を昨年開始したAクラス・セダン(V177型)「A200」は、発売からわずか4カ月で新機能や装備を追加、輸入完成車(CBU)からCKDに移行した際に廃止した64色のアンビエント照明や助手席パワーアジャスタブル・シートを復活させたという。また「A200」「A250AMG」ともに、死角に車両がいる場合注意喚起を行う「ブラインドスポット・モニター」、ワイヤレス充電やリモコンキー、車線逸脱を防止する「アクティブ・レーン・キープ・アシスト」、自動ハイビーム機能なども追加装備した。
価格は改良に伴い、「A200プログレッシブ・ライン」で22万459リンギから、「A250AMG・ライン」で24万3,858リンギから(保険なし、売上・サービス税減免適用)に値上げした。発売当初はそれぞれ21万903リンギ、23万9,858リンギだった。
(ポールタン、3月2日)

マクドナルドマレーシア、向こう5年間で205店舗新設へ

【クアラルンプール】 マクドナルド・マレーシアは2日、今後5年間の事業計画「ビジョン2026」を発表した。今後5年間で13億5千万リンギを投じ、205店舗を新規出店する計画だ。
出店先は中小地方都市を予定しており、1店舗あたり約500万-700万リンギを投資する。マクドナルドでは従来からマレーシア人完全雇用を方針としており、新規出店により5万人の雇用機会を創出する見込み。既存155店舗の改装やドライブスルー設備強化も併せて実施する。また、別途3億リンギを訓練・開発プログラムに投資し、1万5,000人の職業訓練に充てる。
アズミル・ジャーファル社長は、パンデミックの逆風の中、過去2年間で35店舗を新規出店し、2020年に4%減少した売上を2021年には15%増の32億5,000万リンギまで成長させたと述べた。今年は売上高が2桁成長する見込みだという。店舗でのファストフード販売が売上の80%を占めているが、配達サービスのマックデリバリーも昨年市場シェア35%を占め、6,000人の配達員を雇用、マックカフェも市場シェア23.5%を占め、毎月300万杯以上のコーヒーが提供されていると強調した。昨年、スマートフォンアプリに「注文&受け取り」機能を導入したことでオンライン注文も急増しているという。
アズミル社長は、最低賃金の引き上げについては、正社員の80%に対し1,500リンギ以上の基本給がすでに支給されており、残り20%の賃金調整のみが必要なため、年内に全社員の基本給が1,500リンギ以上となるだろうと述べた。
マクドナルド・マレーシアは現時点で国内で318店舗を運営し、1万5,000人以上の従業員を擁している。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、3月3日、ベルナマ通信、3月2日)

セランゴール州の駐車場、4月1日から電子決済へ完全移行

【ペタリンジャヤ】 セランゴール州は、4月1日からサバ・ベルナムとフル・セランゴールを除くすべての地区で、駐車料金の支払いを完全にオンライン化すると発表した。
オンライン決済の導入は今年1月より段階的に進められている。紙の駐車券やコイン式機械による手動支払いは3月31日に終了し、4月1日からスマートフォンアプリ「スマート・セランゴール・パーキング(SSP)」での支払いに一元化される。SSPには自動車登録番号の入力が必要となり、支払いはオンライン・バンキング、クレジットカード、イーウォレットのいずれかを選択する。アプリ上の決済手段を利用できない場合は、「SSP」「イークーポン販売店」の看板がある指定店舗100店舗での支払いも可能。現時点ではSSPに約200万人が登録しているという。
未使用のクーポンがある場合には、3月16日から4月30日までの期間内にSSPアプリ上で利用可能なクレジットに変換することができる。
セランゴール州はまた、今年から「2時間ゾーン」という特別な駐車ゾーンを繁華街で制定すると発表した。駐車時間を最長2時間に制限することで駐車スペース不足の緩和を図る。
(フリー・マレーシア・トゥデー、ポールタン、3月1日)

「7カフェ」がシャアラムにオープン、首都圏で7店舗に

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 セブン・イレブン・マレーシアは24日、セランゴール州シャアラムで、淹れたてのコーヒーやホットスナックを提供する「7カフェ」を併設した「ジャラン・クリスタル店」をオープンした。
「7カフェ」はこれまで、クアラルンプールの「メナラTAワン店」、「デサ・スリ・ハルタマス店」、「トゥン・H.S.リー店」、セランゴール州の「ブキ・アンタラバングサ店」、「サウジャナKLIA店」、「エコ・アーデンス店」、「ジャラン・ワリサン店」の7店舗で展開しており、今回で8店舗となった。

「7カフェ」では、「アメリカン」、「ラテ」、「カプチーノ」などの淹れたてのコーヒーの他、「ホット・チョコレート」、「クリームソーダ」、「ピンク・レモネード」などのドリンクを提供。「フライドポテト」や「ナチョス」「ポップコーンチキン」、「チキンフィンガーズ」、「クロッフル」、「ピザ」などのホットスナックに加え、「ソフトクリーム」やシャーベット状になったソフトドリンク「スラーピーフロート」なども販売する。その他、輸入の菓子などの食品や飲料も幅広く取り扱っており、店内には写真映えするようにデザインされたイートインスペースも併設されている。
セブン・イレブン・マレーシアのマーケティング担当のチン・ホーウェイ氏は、国内最大のコンビニエンスストア・チェーンとして、若年層の顧客満足度を向上させるために革新的な商品やサービスを取り入れることで、コンビニ市場での地位を強化したいと言明。「7カフェ」では、高級な食品や飲料を提供していくと述べた。

韓国・現代自動車、3Sセンターをマラッカにオープン

【クアラルンプール】 韓国ヒュンダイ(現代)自動車を販売するヒュンダイ・サイムダービー (HSDM)は、3S(販売、サービス、部品交換)センターをマラッカにオープンしたと発表した。
ヒュンダイ3Sセンターは、ディーラーのシンクン・プレミアムが運営するもので、ショールーム、スペアパーツ部門、サービスセンターで構成されている。クイックサービス用ベイ2基を含むサービスベイ5基を備え、1日50台に対応する。無料Wifiを備えたラウンジ、子供向け遊び場、小型クロスオーバーSUV「コナ」電気自動車(EV)向けEV充電ステーションも設置している。
HSDMのロー・ユアンロン社長は、シンクンがヒュンダイのディーラーに加わったことを嬉しく思うと表明。シンクンの販売とアフターサービスにおける経験がヒュンダイの顧客満足度を向上させ、既存の販売・サービスネットワークにさらに価値を加えることになるだろうと述べた。
ショールームの営業時間は月ー土は午前9時から午後6時、日・祝は午前10時から午後5時。サービスセンターの営業時間は、月ー土8時30分から17時30分(日・祝は休業)。
(ポールタン、チャリカーズ、2月21日)

中古車取引のカーサム、中古車復元施設を開設

【クアラルンプール】 中古車仲介プラットフォーム「カーサム」は22日、中古車を新品同様に修理・復元する自動車再生施設「カーサム・サーティファイド・ラボ」をセランゴール州クランに開設した。
自動車再生施設の面積は、18万5,000平方フィート。最大30ブランドの中古車を月に最大2,000台を修理・復元することが可能だ。熟練技術者が、175項目にわたる車両検査を実施し、火災や洪水、大規模事故などによる損傷がないことを確認する。納期は5ー7日で、車齢上限は9年。道路税、車検費、所有権移転料、ローン申請料などを含む固定価格制で、5日間の返金保証および1年間の保証も付属する。
カーサム・サーティファイドのメイ・ハン最高経営責任者(CEO)は、今後1年間で「カーサム・サーティファイド・ラボ」を拡大し、将来的にはタイとインドネシアにも開設すると明らかにした。国内では毎年50万件の中古車取引があるが、パンデミックの影響により自動車が必需品となったため、今後数年間の中古車需要は堅調に推移すると予想。世界的な半導体不足により新車の供給が減少し、中古車を購入する人が増えたこともカーサムの事業拡大にとって追い風になっているとした。
(ザ・サン、2月23日、ベルナマ通信、2月22日)

UMWグループ、1月の自動車販売が20.4%の大幅増に

【クアラルンプール】 UMWグループは、傘下のUMWトヨタ・モーターとプルサハアン・オトモビル・クドゥア(プロドゥア)を合計した自動車販売台数が2万4,972台となり、前年同月の2万740台から20.4%の大幅増加となったと発表した。
UMWトヨタの販売台数は7,528台となり、前年同月の3,845台から95.8%の大幅増となった。「ヴィオス」、「ハイラックス」、「ヤリス」が引き続きベストセラーモデルとなった。今年1月14日には現地組立(CKD)の「カローラ・クロスHEV」を発売しており、今後は消費者の志向からマレーシアでより多くのHEVと電気自動車の投入が見込まれるとしている。
ダイハツ系プロドゥアの1月の販売台数は1万7,444台で、前年同月の1万6,895台から3.2%の増加となった。今年通年の見通しについては前年比30%増の24万7,800台を販売目標に掲げている。また地元の自動車産業を維持・強化するため、過去最高の75億リンギの現地調達部品購入を目指している。
UMWグループのアハマド・フアアド社長兼最高経営責任者(CEO)は、新モデルの導入と消費税の免除に支えられて自動車販売の増加傾向が今後数カ月続くとの予想を示した上で、目標達成に向けて引き続き新しい改良モデルの投入に注力し、優れたアフターサービスを提供していくと述べた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、2月21日)

ベルジャヤフード、3年間で3億リンギを投じ店舗増設へ

【クアラルンプール】 飲食店チェーンを展開するベルジャヤ・フードは、今後3年間で店舗数拡大のために3億リンギを投資する。スターバックスを16店舗、他ブランドを3ー5店舗オープンする予定だ。
シドニー・クエイスCEOによると、スターバックスは小都市や高速道路、その近隣地域への進出を計画しており、チキン・レストラン「ケニー・ロジャース・ロースターズ(KRR)」、ビーガン・レストラン「サラ」などについては、少ない経費で出店できる一等地で小型店舗を展開する。最近、51%株式を取得したビーガン用アイスクリームメーカー「ケラバ」についても、ブランド成長を目指し、リソースを投下するとともに販売ネットワークの強みを活かしていくという。
シドニーCEOは、ドライブスルー店舗やデジタル施策、新しいマーケティング手法などを導入し、パンデミックへの適応力を高めてきたが、昨年8月以降の経済回復が追い風となり、個人消費の回復によって売上高と収益が向上したと述べた。今年も業績向上が見込まれるとし、今年後半には、国境再開によるさらなる成長を期待していると言明。また、インフレの進行により、世界中で食品価格が高騰しているが、ベルジャヤ・フードではこれまで値上げを行なっていないとし、今後はコスト削減策により、間接費の削減を目指すと述べた。
ベルジャヤ・フードの2021年10月-12月期の純利益は、スターバックスの好調とKRRの業績好転により、前年の1,112万リンギから約3倍の3,888万リンギまで増加。2021年6月-12月の純利益も前年の2,149万リンギから5,050リンギへと倍増した。
(ザ・サン、2月21日、ザ・スター、2月19日)

ランカウイの外国人観光客受け入れ、国境再開まで継続

【クアラルンプール】 2021年11月15日から3カ月限定で試験導入されていたランカウイ島へ外国人観光客を受け入れる「ランカウイ・トラベル・バブル(LITB)」について、観光芸術文化省は、16日付けで標準的運用手順(SOP)を変更の上、国境が再開されるまで継続すると発表した。
観光芸術文化省が17日に発表した声明によると、新SOPでは、新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチンの追加(ブースター)接種が完了している場合、4日目にRT-PCR検査、5日目にRTK抗原検査を受け、ともに結果が陰性だった場合、5日目にランカウイ島から出ることができる。また、12歳以下の子供は、ワクチン接種完了済の保護者同伴の場合は、接種証明書は不要で、2歳以下の子供は検査を受ける必要はない。
また外国人観光客には補償金5万米ドル(2億900万リンギ)以上の海外旅行保険加入が必要だが、在外マレーシア人は免除する。これまではクアラルンプール新国際空港メインターミナル(KLIA)経由が必須だったが、22日より格安航空専用ターミナル(KLIA2)も許可される。
(ベルナマ通信、2月17日)