68%のマレーシア人、短期賃貸型宿泊施設の利用を計画

【クアラルンプール】 民泊仲介サイトのエアービーアンドビー(Airbnb)が実施した最新調査によると、68%のマレーシア人が次の旅行でAirbnbを利用して短期賃貸型の宿泊施設に滞在することを計画していることがわかった。
44%は「12カ月以内にAirbnbでホストとして宿泊施設を提供すること考えている」と回答。62%は「宿泊施設を提供することで、ホストだけではなく周辺の企業などにも利益をもたらすことができると考えている」と答えた。
また80%が「不動産市場で起きている売れ残り物件問題解消のために、空き物件を短期賃貸物件として認めるべき」と考えており、その回答率は、特にペナン州、ジョホール州、セランゴール州、クアラルンプールなどの地域で高かった。
Airbnbの東南アジア公共政策責任者は、短期賃貸型の宿泊施設はマレーシア経済に大きく貢献してきたと言明。マレーシア人は、地域コミュニティにプラス効果をもたらすと考えていることが今回の調査でも明らかになったとした。
(ベルナマ通信、3月7日)

CPTPP、今年第3四半期までの批准を目指す=通産省

【クアラルンプール】 アズミン・アリ上級相(兼通産相)は8日、今年第3四半期までの包括的及び先進的な環太平洋経済連携協定(CPTPP)の批准を目指していると明らかにした。
通産省は2月に費用便益分析(CBA)を完了しており、近く結果を内閣に提出した後、産業界や商工会議所などを含めた関係者に調査結果を共有する予定だ。
CPTPP批准のためには法律改正が必要となるため、司法長官会議(AGC)とも緊密に連携しており、全国の州首相とも州・地方レベルでの許認可の迅速化に向けて協議を行なったと強調。CPTPPの下では、マレーシア投資開発庁(MIDA)のPACU(プロジェクト加速・調整ユニット)がプロジェクトの進捗を監視することになるが、州・地方からの協力も併せて必要だという。
アズミン大臣はまた、CPTPPに関連する14の法律のうち9つについてはすでに法改正が済んでおり、▽1955年雇用法▽1959年労働組合法▽労働条例(サバ州第67章)▽労働条例(サラワク州第76章)▽1998年通信マルチメディア法ーーの5つについては、近々改正法案が議会に提出される予定だと述べた。
(エッジ、3月8日)

UMWトヨタ、2月の販売台数は27%増の6432台

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 UMWトヨタ・モーター(UMWT)は8日、2月の販売台数について、トヨタ車6,366台、レクサス車66台の合計6,432台だったと発表した。前年の5,074台(トヨタ5,026台、レクサス48台)と比べ27%増となったが、1月の7,528台からは14.6%減となった。
ラビンドラン・クルサミー社長は声明の中で、2月のDセグメント・セダン「カムリ」の新型の投入、人気コンパクトセダン「ヴィオス」「ヤリス」を中心にした4,000リンギ相当のキャンペーンの実施、今後の新モデルの投入を控えていることを挙げて、今年の販売については楽観的な見通しを持っていると表明。また好調だったことについて、顧客の支援に謝意を述べた上で、今後も革新を続け、ライフスタイルを向上させる技術と安全性を提供しているトヨタを今後もマレーシアの人々は選び続けてくれると信じているとした。
UMWTはジョホール州ジョホールバルのスクダイに2S(サービス、部品交換)センターを開設した。新たにディーラーとなったスーパー・エバーグリーン(ヌサジャヤ)が運営する。また2月には、社会的責任(CSR)活動として、マレーシア国立癌協会へ14万リンギの寄付を行い、寄付金は超音波検査装置の購入に充てられたという。

181のSOPを1つに簡素化、4月1日のエンデミック移行で

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ首相が4月1日より新型コロナウイルス「Covid-19」のステータスがエンデミック(風土病)の段階に移行すると発表したことを受け、ヒシャムディン・フセイン上級相(国防相兼任)は9日、181に及んでいた標準的運用手順(SOP)を1つに簡素化すると発表した。
残る1つには「1988年感染症予防および管理法(法律第342号)」に基づき▽公共の場所でのマスク着用▽営業時間は許可証・ライセンスに準じる▽手指の消毒▽国家戦略に基づく感染テスト推進▽感染が疑わしいあるいは陽性の場合は保健省のガイドラインに基づく▽施設入場の際の「MySejahtera」及び「MySJTrace」使用▽1メートルの社会的距離の確保▽換気の徹底▽施設の清掃・清潔維持▽特定の活動におけるワクチン接種規定の順守ーーの10項目が盛り込まれる。
またSOP簡素化に合わせ、▽交通・旅行▽教育▽小売・飲食▽閉鎖された職場▽開放的な職場▽イベント・式典・観光アトラクション▽宿泊施設▽宗教イベント冠婚葬祭▽スポーツ・娯楽・レジャーーーの9項目に関して、義務ではないが推奨されるガイドラインを近くウエブサイト上で詳細を発表する。
■ワクチン未接種の入国者は5日間の隔離■
4月1日より国境が再開されることに関連して、カイリー・ジャマルディン保健相は海外からマレーシアに到着するワクチン未接種者にはマレーシア国内のルールが適用されるとし、入国時の5日間の隔離が求められるほか、飲食店での店内飲食が禁じられると述べた。また許可証・ライセンスに準じる営業が認められるようになることに関連して、ナイトクラブのみは感染リスクが高いとの理由で4月1日以降も営業再開を認めないと述べた。

新型コロナの感染者数は3万1490人、病床使用率は69.8%

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は、8日の新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は3万1,490人だったと発表した。累計感染者数は368万953人となった。
新たに1,967人が入院。うちカテゴリー1(無症状)、カテゴリー2(軽度の症状)が1,276人、重症患者とされるカテゴリー3(肺炎の症状)、カテゴリー4(酸素吸入が必要)、カテゴリー5(人工呼吸器を装着する必要)は691人だった。
新たに2万9,035人が回復し、累計治癒者は334万889人となった。死者数は79人で、累計は3万3,384人。アクティブ感染者は、前日から2,376人増えて30万6,680人となった。うち95.9%が自宅、1.1%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、2.8%が医療機関、0.1%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は69.8%に上昇した。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は、2,576万3,360人で、接種率は78.9%だった。ブースター接種完了者は1,511万3,923人で、接種率は46.3%となった。
1人の感染者が何人に感染を広げる可能性があるかを示す基本再生産数(R0/RT)は1.07に上昇。サバ州、ラブアン、ジョホール州、クランタン州以外の州・地域で1.00を上回った。
また新たに11カ所のクラスターを確認。教育機関が6カ所で最も多かった。現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は445カ所で、前日と変わらなかった。