【クアラルンプール】 国民車メーカー、プロトン・ホールディングスは3日、2月の販売台数が前月比107%増の9,225台だったと発表した。
プロトンによると、2月の販売ランキングで2位に返り咲き、市場シェアは20.2%。1ー2月の累積市場シェアは15.9%となった。昨年末の大規模洪水で被災した部品メーカーが復旧し、セランゴール州シャアラムとペラ州タンジョン・マリムにある組立工場での生産が全面的に再開したことが好調に寄与した。また、1ー2月の市場総需要量(TIV)は前年同期比11.4%増と推定されるとした。
一方、Aセグメント「サガ」は、生産・販売活動の回復が遅れたため、販売台数は通常の月平均を下回る2,951台にとどまった。完全な回復には数カ月を要するという。他モデルの販売は好調で、SUV「X50」は3,002台、SUV「X70」は1,119台を販売し、各セグメントで首位の座を維持した。
国内販売台数はまだ昨年を下回っているが、輸出は上昇傾向にあり、1ー2月の輸出台数は、前年の187台に比べ72.8%増の323台だった。
今後、プロトンは販売・サービス網を拡充する予定だ。3S(販売、サービス、部品交換)/4S(販売、サービス、部品交換、板金塗装)の店舗数を増やすことで、アフターサービスの質を向上させる。部品不足により修理の待ち時間が長くなっている問題を解決するために、頻繁に使用される部品22種類については全販売店で3カ月分の在庫を持つことが義務付けられたという。
(エッジ、ベルナマ通信、ニュー・ストレーツ・タイムズ、3月3日)