ネスレ、「ミロ」の原料輸送に電気トラックを導入

【レンバウ】 ネスレ(マレーシア)は、ココア味粉末麦芽飲料「ミロ」原料のマレーシアからシンガポールへの輸送に電気自動車(EV)トラックを導入すると発表した。

ネグリ・センビラン州レンバウのチェンボンにある「ミロ」製造工場とシンガポール西部のジュロン工場間を輸送する。物流のスウィフト・ホーレージおよびトゥルマス・ダマイ・フレイト、ボルボ・トラック、シェル・マレーシアの4社との協業の上での取り組みとなる。280キロメートルの距離を年間平均1,750回往復し、年間二酸化炭素(CO2)排出量最大1,000トンを削減することを目指す。

フアン・アラノルス最高経営責任者(CEO)は、今後6カ月以内にさらに4台のEVトラックを購入する予定だとし、EVトラック導入は、「グリーン物流の先駆者となり、CO2排出量を削減する」という継続的な取り組みの一環であると述べた。チェンボン工場では今年初頭にバイオマス発電所を立ち上げ、CO2排出量年間1万4,000トンの削減に成功しており、また、「ミロ」の試飲トラックに太陽光パネルを設置するなど、持続可能性に向けた取り組みを強化しているという。

ネスレ(マレーシア)では、「CO2排出量を2023年末までに2018年比で25%削減する」という環境目標を達成しており、2030年までに50%削減を目指している。
(ザ・スター電子版、ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、7月16日)

実質的所有権情報を34万社以上が提出、締め切りは9月末

【クアラルンプール】 アルミザン・アリ国内取引物価相は16日、4月1日―7月14日に合計34万637社の企業が実質的所有権情報を会社委員会(SSM)に提出したと明らかにした。

2024年4月1日に施行された「2024年改正会社法」では、企業は実質的支配者(株式の20%かそれ以上を保有し、取締役会の決定に影響を及ぼすことのできる者)を明らかにすることが義務づけられている。

アルミザン大臣は声明で、企業は9月30日までに実質的所有権情報を提出する必要があるとし、提出には「電子実質的所有者システム(e-BOS)」を利用できると説明。9月30日までに提出が行われた場合には罰則の対象にならないが、それ以降も提出されなかった場合には、最高2万リンギの罰金が科されると述べた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、エッジ、ベルナマ通信、7月16日)

20日の午前8時―午後8時、国王即位式で14道路が通行止め

【クアラルンプール】 クアラルンプール(KL)警察は、国王即位式開催に向け、20日午前8時―午後8時の間、KL市内の14道路が一時通行止めになると発表した。
ルスディ・イサ署長によると、通行止めは、王室の賓客や要人が式典に間に合うようにするためのもので、道路通過後は通行が再開されるという。当日は合計387人の交通警察官が配備される。

通行止めとなる道路は、▽ジャラン・トゥン・ラザク▽ジャラン・キア・ペン▽ジャラン・ラジャ・チュラン▽ジャラン・アンパン▽ジャラン・スルタン・イスマイル▽スルタン・イスカンダル高速道路▽ジャラン・トゥアンク・アブドル・ハリム▽ジャラン・セマンタン▽ジャラン・ダマンサラ▽ジャラン・イスタナ▽クアラルンプール―セレンバン高速道路▽ジャラン・クチン(南行き)▽ダト・オン・ロータリー▽ジャラン・パーリメン――。

ルスディ署長は、週末のKLは交通が混雑することが多いが、20日は混雑がさらに悪化する見込みだとし、当日は当該道路の利用を避けるよう、また現場に配備された警察官の指示に従うよう呼びかけている。
(ワールド・オブ・バズ、ポールタン、7月16日)

2019年に発行のサムライ債の利息、円安で負担減少

【クアラルンプール】 マレーシア政府は2019年3月に日本で発行した10年物円建て債券(サムライ債、2,000億円)に対し、2024年3月時点で1億9,210万リンギ(64億9,000万円)の利息を支払った。財務省が下院での議員からの質問に文書で回答した。

マハティール政権時代の起債で、利率は年0.53%。日本の対外経済政策の遂行を担う国際協力銀行(JBIC)が保証する債券で、保証手数料は0.1%。マレーシアの負担は年0.63%になる。質問したのは起債当時、財務相だった民主行動党(DAP)のリム・グアンエン氏。

利払いは3月と9月の年2回で、支払額は外国為替相場に左右されるため、2022年3月以降の日本円に対するリンギ高で、同月から2024年3月までの利払い負担が軽減された。
マレーシア政府は2029年3月に利払いを終え、元本も返済する。
(エッジ、7月15日)

ハラル製品輸出、25年には650億リンギに=MATRADE

【クアラルンプール】 マレーシア外国貿易開発公社(MATRADE)によると、マレーシアのハラル(イスラムの戒律に則った)製品輸出額が2023年の540億リンギから、2025年には650億リンギに拡大する見通しだ。

英字紙「ザ・サン」のインタビューに対しMATRADEのアブ・バカル・ユソフ輸出促進担当副最高責任者(CEO)は、「世界のハラル製品市場規模は2030年までに5兆米ドル(23.3兆リンギ)に達すると予想されている。昨年のハラル市場規模は3兆米ドルだった。マレーシアがこの成長機会を生かす余地は大いにある」と言明。 「イスラム開発局(JAKIM)のハラル認証が国際ビジネス界で高く評価されているため、マレーシアは有利な立場にある」と述べた。

またアブ・バカル氏は、マレーシアが世界のハラル市場で強みを持つのは、イノベーション、研究開発の取り組み、国際パートナーとの連携によるものだと指摘。「現在、MATRADEは国内消費者だけでなく世界市場にも対応する、高付加価値食品・飲料(F&B)業界に重点を置いている」と述べ、高付加価値のF&B製品は従来の製品に比べて大幅に変化しており、先進技術を採用し、綿密な研究や品質管理も行われていると述べた。

マレーシアのハラル製品輸出の成功例にはドリアンやツバメの巣などがあり、中国が主要な消費者市場として台頭している。 マレーシアにはハラル認証を受けた企業が約1万社あり、食品・飲料部門が多くを占めている。

またマレーシアのハラル製品輸出は、中東、欧州、アジアの国々からの需要が高まっている、医薬品や化粧品などの分野でも伸びており、ハラル加工食品の輸出額は昨年300億リンギだったが、非食品も240億リンギに上ったという。
(ザ・サン、7月16日)

トランスヌサ航空、8月1日にスバン空港にジェット機就

【クアラルンプール】 インドネシアのトランスヌサ・アビエーション・マンディリ(トランスヌサ航空)は、15日からジャカルタ―スバン(スルタン・アブドル・アジズ・シャー空港)間の航空券の販売を開始した。スバン空港へのナロージェット機就航を正式に発表したのは同社が初めて。8月1日に就航する。

機材はエアバス「A320」型機を使用。デイリー1便の運航で、スケジュールは往路の「8B669」便はジャカルタ発16時10分で、スバン着が19時。復路の「8B698」便はスバン発が19時30分で、ジャカルタ着が20時30分となっている。

片道運賃は299リンギからで、チケットはトランスヌサの公式ウェブサイトまたは主要なオンライン航空券販売サイトから購入できる。

スバン空港のナロージェット機乗り入れは26年ぶりで、エアアジア、バティックエア、ファイアフライ、SKSエアウェイズの国内4社が発着枠を獲得した模様。外国の航空会社ではシンガポールの格安航空スクートが発着枠を獲得したとみられている。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、7月16日、マレー・メイル、7月15日)

「アッラー」靴下問題、KKマートとサプライヤーに罰金刑

【シャアラム】 ミニマートチェーンのKKマートで、「アッラー」の文字がプリントされた靴下が販売されていた問題で、セランゴール州シャアラムの初級刑事裁判所は15日、イスラム教を侮辱したとしてKKマートを運営するKKスーパーマート&スーパーストアとサプライヤーであるシン・ジエン・チャン社に対し、それぞれ6万リンギの罰金刑を言い渡した。

一方、KKマートの創始者であるチャイ・キーカン最高経営責任者(CEO)と妻のロー・シウムイ取締役、靴下をKKマートに販売委託していた、ジョホール州バトゥパハのサプライヤー、シン・ジエン・チャン社のソー・チンフアット、ゴー・リーフアイ、ソー・フイサンの3取締役の個人の責任については免責を決定した。

問題の靴下はミラノソックというメーカーが製造し、KKマートに委託販売していたもので、くるぶしの辺りにアルファベットで「ALLAH」とプリントされていた。バンダル・サンウェイの店舗で消費者によって撮影された画像がソーシャルネット上で拡散。「イスラムに対する冒涜」といった批判の声と共に、KKマートの不買運動を呼び掛ける声も上がった。

KKマートに対してはイスラム保守派が抗議の声を上げており、何者かがKKマートの店舗に火炎瓶を投げ込む事件が3件も発生した。
(マレー・メイル、エッジ、7月15日)

UMWトヨタ、6月の販売台数は前月比9.8%減の7600台

【クアラルンプール】 UMWトヨタ・モーターは、2024年6月の新車販売台数(トヨタとレクサスの合計)が7,600台となったと発表した。

前月の8,422台からは9.8%減、前年同月比では12.3%減となった。1-6月の累計販売台数は4.7万台となり、前年同期比3.4%のダウンとなっている。

ラビンドラン・クルサミー社長は、7月には販売促進の一環として一部モデルに最大100%のローンを提供し、また、13―14日にショールームで試乗やセールを行うイベントを開催したと述べた。イベントは今後も毎月開催するとし、地域社会との交流の機会を提供していくとしている。

マレーシア自動車協会(MAA)によると、国内の自動車総需要量(TIV)は、2023年に79万9,731台と過去最高を記録し、2022年の72万1,177台を上回ったが、2024年は2023年とほぼ同水準になると予想されている。電気自動車(EV)の売上が増加すると見込まれているが、トヨタはEVを用意しておらず、また、ベストセラーであるディーゼル車のピックアップトラック「ハイラックス」が、ディーゼル補助金合理化により、打撃を受ける可能性もあると見られている。
(ビジネス・トゥデー、ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、ポールタン、7月15日)

第4回セランゴール航空ショー、9月12―14日に開催

【クアラルンプール】 セランゴール州政府傘下の投資誘致機関インベスト・セランゴールは、9月12日―14日に、第4回セランゴール航空ショー(SAS2024)を開催すると発表した。

会場はシャアラムのスカイパーク地域航空センター(RAC)で、50機の航空機の静的展示が行われ、成約額は13億リンギになる見込み(昨年の展示数は49機、成約額は8億2,300万リンギ)。

出展社は、米国、英国、中国、シンガポール、ドイツ、フランス、チェコ共和国の7カ国から15社で、米シーラスや米テキストロン、仏ダッソー、カナダのボンバルディアなどの航空機メーカーが参加する。その他にもフォーラム、講演、就職フェア、子供向けアクティビティ、エアショーなどが行われる予定。45カ国以上から2万5,000人が来場すると予想されており、登録者数はすでに約1万2,000人に達しているという。

(ビジネス・トゥデー、マレーシアン・リザーブ、エッジ、7月11日)

充電ステーション設置数が直近の四半期で12.5%増

【イポー】 テンク・ザフルル投資貿易産業相は、電気自動車(EV)の充電ステーションの設置数が、第1四半期に比べてここ2、3カ月で12.5%増加していると公表。政府が取り組んでいる充電ステーション設置プロセスにおける官僚主義的手続きの撤廃が奏功したと強調した。

ザフルル氏は、以前は承認にエネルギー委員会、地方自治体、消防局など複数の省庁・機関が関与していたが、ファディラ・ユソフ副首相が議長を務める会議により、ワンストップセンターが設置されプロセスが合理化されたと指摘。「全国にEV充電ステーションを1万カ所設置する」という目標を維持しており、直流(DC)急速充電ユニットの目標を今年1,000カ所から1,500カ所に引き上げたと述べ、「DC充電器は設置コストが高いが、国民の需要が高いため不可欠だ」と強調した。

2020年に発表された「低炭素モビリティ行動計画2021―2030」では、2025年までに交流(AC)充電器9,000基、DC充電器1,000基、合計1万基のEV充電器を設置することを目指している。投資貿易産業省によると、6月25日時点でラブアンを除く全国で2,585基のEV充電器が設置されている。

(マレーシアン・リザーブ、ビジネス・トゥデー、ベルナマ通信、7月13日)