【クアラルンプール=アジアインフォネット】 火力発電・ガス事業に携わるジェラ(JERA、本社・東京都中央区)は2日、国営石油会社ペトロリアム・ナショナル(ペトロナス)の子会社であるペトロナスCCSソリューションズ(PCCSS) との間で、JERAが日本国内で排出する二酸化炭素(CO2)の分離・回収およびマレーシアへの輸送・貯留の事業可能性調査について、初期的な共同検討の実施に関する合意書を締結したと発表した。

合意に基づき、同社が日本国内で排出するCO2の分離・回収、輸送方式や出荷・受入条件等の両国間輸送に関する検討、さらにマレーシアのガス田への貯留に至るまでのバリューチェーン全体を対象に、事業の実現可能性について共同で検討していく。

JERAは東京電力フュエル&パワーと中部電力との合弁会社。「JERAゼロエミッション2050」を掲げ、2050年時点で国内外の事業から排出されるCO2の実質ゼロに挑戦しており、CO2回収・貯留(CCS)事業の推進に向けて、CCS技術の評価、経済性等の検討を加速していく方針だ。