【クアラルンプール=アジアインフォネット】 日揮ホールディングス(本社・神奈川県横浜市)は2日、海外で設計・調達・建設(EPC)業務を手掛ける全額出資子会社の日揮グローバルが、サラワク州でグリーン水素製造プラントとメチルシクロヘキサン(MCH)製造プラントの基本設計を受注したと発表した。

日揮グローバルは、ENEOS(本社・東京都千代田区)と住友商事(本社・東京都千代田区)がマレーシアで計画を推進する年産9万トン規模のグリーン水素製造プラントと、製造された水素をMCHに転換するプラントの基本設計を行う。

製造された水素のうち、年産2,000トンは地元の需要者向けに供給される予定。水素ガスの500分の1の容積であるMCHは、常温常圧の液体。貯蔵や輸送など取り扱いが容易なことが特徴で、日本の需要地に海上輸送する。

住友商事とENEOSは昨年12月、サラワク経済開発公社(SEDC)傘下のSEDCエナジーとマレーシアにおけるクリーン水素サプライチェーン構築に向け共同開発契約を締結していた。