【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 与野党からこれまでで最大の辞任圧力に晒されているムヒディン・ヤシン首相は4日午後にテレビ演説を行ない、9月の国会で自身に対する信任投票を行なうと言明した上で、それまでは首相の地位にとどまる考えを明らかにした。
永らく下院議会における支持が過半数を割り込んでいると指摘されていながら、これまで審議延期や不信任案審議の無視によって躱してきたムヒディン内閣だが、ついに信任投票を受け入れるまで追いつめられた格好だ。
他の閣僚らと共にテレビ画面に登場したムヒディン首相は、演説に先駆けて面会したアブドラ国王から、統一マレー国民組織(UMNO)所属の下院議員8人が署名した「政権を支持しない」との内容の宣誓供述書を見せられたが、自身もそれを上回る多数の「政権を支持する」との内容の宣誓供述書を受け取っており、いまだに下院議会で過半数の支持を維持していると改めて強調。いま起きている政治的混乱は、困難な状況を利用しようとする一部の政党によって意図的に引き起こされたものだと指摘した。
その上でムヒディン首相は、過半数の支持獲得に関して疑義がもたれていることは自身も重々承知しているとし、アブドラ国王に9月の国会再開の際に自身の信任投票を行なうことを提案。国王から同意を得たと述べた。
ムヒディン政権に対しては、新型コロナウイルス「Covid-19」対策における不手際に対する政権批判に加え、非常事態宣言中に出された緊急令についてアブドラ国王の承認なしに破棄すると発表したことへの批判が強まっていた。
これを受けてムヒディン首相は3日、9月の国会で改めて審議を行なった上で緊急令破棄の判断が妥当だったか明らかにする考えを表明したが、野党側は2日に抗議集会を開いてムヒディン首相退陣を要求。ムヒディン政権を支援していた側のUMNOのアハマド・ザヒド・ハミディ総裁(元副首相)も、政権支持を打ち切ると言明し、UMNO所属の閣僚を含めた議員の動向、ムヒディン首相の対応に注目が集まっていた。



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