改造自転車の8人死亡事故、乗用車運転手に無罪判決

【ジョホールバル=マレーシアBIZナビ】 ジョホールバルで改造自転車でレースを行っていた少年グループに車が突っ込み8人が死亡した交通事故の裁判で、治安判事裁判所は10日、事故を起こした26歳の女性ドライバーに対し無罪判決を下した。
無罪判決を受けたのはサム・ケティン被告で、2017年2月17日午前3時ごろ、ジョホールバルの幹線道路を乗用車で走行中、道路上にたむろしてた「バシカル・ラジャク」と呼ばれる改造自転車レースを行っていた少年の一群に突っ込み、8人が死亡し危険運転の罪で起訴された。
治安判事裁判所は2019年10月、「バシカル・ラジャク」のグループがそのような時間帯にそうした活動を行っていたことを知らなかったこと、法定速度内だったこと、運転中の携帯電話使用などがなかったことなどを理由にサム被告側に瑕疵がないと判断。無罪を宣告した。検察側は控訴し、高裁は2020年2月に判決の差し戻しを命じていた。

ワクチン接種義務化の予定はなし=首相府相

【クアラルンプール】 アブドル・ラティフ・アハマド首相府相(特任)は、現時点で公務員を含め新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン接種を義務化する予定がないと明らかにした。
12日に行われた下院質疑の中でアブドル・ラティフ大臣は、国家ワクチン接種プログラムはあくまで自主的なものであり、約160万人いる公務員も含めて接種を義務化する考えはないと言明。マレーシアにはワクチン接種を義務付ける法律はなく、もし全公務員にワクチン接種を望むのであれば合理的な方法を取ることになると述べた。
アブドル・ラティフ大臣は、家族と共に外食できないなどの不都合が生じることを通じて、ワクチン未接種者に接種を促すことになるとの見通しを示した。
同相によると、全公務員の98.18%がワクチン接種を完了しており、1.82%だけが接種を受けていない。成人のワクチン接種率は90%を越えたため、ワクチン接種完了者に限定して10月11日付けで州跨ぎの移動が認められている。
(ザ・スター、10月13日)

ランカウイの渡航前感染検査義務を廃止=保健相

【クアラルンプール】 国内初の「トラベル・バブル」試験実施の対象となり9月16日から観光客の受け入れを再開したランカウイについて、カイリー・ジャマルディン保健相は12日付けで観光客を対象とした新型コロナウイルス「Covid-19」の渡航前スクリーニング検査実施義務を廃止すると発表した。
成人のワクチン接種率が90%を超え、11日付けで州跨ぎの移動が自由化されたことを受けたもの。これまでランカウイへ出発する前に実施が求められていたスクリーニング検査が不要になる。
これまで旅行者5万4,341人に対しスクリーニング検査を行ったが、感染が判明したのはわずか216人、率にして0.4%だった。ただワクチン接種はこれまで通り必要となっており、スクリーニング検査についても引き続き推奨するとしている。感染が確認された場合や濃厚接触の疑いで隔離中の場合、渡航は認められない。
(フリー・マレーシア・トゥデー、10月12日)

首都圏で大規模計画断水がスタート、16日まで

【クアラルンプール】 水道事業のアイル・セランゴールは13日、首都圏クランバレーで大規模な計画断水を開始した。スンガイ・セランゴール浄水場第1フェーズ(LRA SSP1)のメンテナンスのためで、16日まで4日間行われる。

断水が行われるのは、▽クアラルンプール▽ペタリン▽クラン▽シャアラム▽ゴンバック▽フール・セランゴール▽クアラ・ランガット▽クアラ・セランゴールーーの約998地域。メンテナンス終了後、地域ごとに段階的に復旧が行われる。対象地域や復旧見込み時間はWebサイト(https://hentitugas.airselangor.com/2w45BD3v6obqEe9p2QrxWYJZyL0EDB2KRYOKawnMl7GXkPVdzAmjN48R5Pqp/kawasan_terlibat?lang=enで調べることができる。

病院やワクチン接種センター(PPV)、新型コロナウイルス「Covid-19」低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)などの施設に対しては別途タンクローリーでの代替給水が行われる

国営ベルナマ通信によると、10月初頭に早めの通知が出されていたため、企業経営者を含む多くの人々が、準備を進めており、スーパーでも大容量のミネラルウォーターは品薄となっている。営業時間や顧客数を制限した上で営業を継続する店舗も多いという

一方、昨年は突発的なものも含め、首都圏で5回以上の断水が発生していることから、アイル・セランゴールに対し不満が拡大、繰り返し起こる断水は生活に与える影響が大きいため、給水管理の改善を求める声も上がっていた。

(ニュー・ストレーツ・タイムズ、ベルナマ通信、10月12、13日)

 

新型コロナの感染者数は7950人、前日より増加

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は13日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は7,950人だったと発表した。2日連続で前日を上回った。累計感染者数は236万1,529人となった。
12日時点の成人ワクチン接種者数は2,122万121人で、接種率は90.6%となった。1回以上の接種率は94.9%(2,221万5,504人)。またマレーシアの基本再生産数(R0/RT)は0.88で前日と変わらなかった。
12日には、1万555人が回復し、累計治癒者は累計で221万7,057人となり、死者数は103人で、累計で2万7,525人となった。アクティブ感染者は、前日から3,382人減少し、10万8,997人となった。アクティブ染者数のうち、78.3%が自宅、14.1%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、6.9%が医療機関、0.7%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。
同日は新たに14カ所のクラスターを確認。うち職場で6カ所、コミュニティで5カ所、教育機関で2カ所、透析センターで1カ所のクラスターが発生した。州・地域別ではジョホールが4カ所、セランゴールで3カ所、ペナンで2カ所、マラッカ、ネグリ・センビラン、パハン、KL、ペラ、サラワクでそれぞれ1カ所のクラスターを確認した。