スズキ車のナザイースタン、「ジムニー」を投入

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 スズキ車の販売代理店、ナザ・イースタン・モータースは、第4世代の小型スポーツ車(SUV)「ジムニー」をマレーシア市場に投入した。国民車メーカー、プロトン・ホールディングスとの販売代理契約の終了以来、今年、5年ぶりにマレーシア市場復帰してから2車種目となる。
「ジムニー」は日本からの完全輸入車(CBU)で、排気量1.5リットルの「K15B型エンジン」を搭載。トランスミッションは4速のオートマチック・トランスミッション。最大出力100hp/6,000rpm、最大トルク130Nm/4,000rpmとなっている。
ボディカラーは▽キネティック・イエロー▽ジャングル・グリーン▽ブルーイッシュ・ブラック▽グレーーーの4色を揃える。安全面ではABS(アンチロック・ブレーキ・システム)、ブレーキ・アシスト、スタビリティ・コントロールなどが搭載されている。売上・サービス税(SST)の50%減免措置(12月31日までが期限)が適用された価格は16万8,900リンギ(保険なし)。3年間もしくは走行距離10万キロメートルまでの保証が付く。

経済は来年回復、財務省が財政委員会に報告

【クアラルンプール】 今年2回目の財政政策委員会会合が開催され、財務省担当者が現在の経済、財務状態、中期的見通しについて説明した。経済は来年、回復が期待できるという。国際通貨基金(IMF)は6.0%、世界銀行は5.8%の経済成長率を予想している。
会合には財務省、首相府(経済担当)の大臣のほか、財務次官、経済企画局長、中央銀行総裁が出席。イスマリ・サブリ・ヤアコブ首相が議長を務めた。
財務省の説明によると、マレーシアは開かれた経済体のため、世界経済、特に主要貿易相手国の経済動向に大いに左右されるが、世界経済は回復が見込まれており、これに伴い国内経済も持ち直しが期待できる。
政策面では、店内飲食や観光の許容など、国家復興計画に基づく経済部門の開放で経済の先行きは明るさが見えており、また4、5月の経済が拡大したように、景気対策も効果があったという。
(ベルナマ通信、マレー・メイル、9月30日)

国家公務員にワクチン接種を義務付け=公共サービス局

【クアラルンプール】 マレーシア政府は9月30日、健康上の理由に基づく例外を除き、すべての国家公務員に対し新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン接種を義務付けると発表した。
ワクチン接種の義務化について公共サービス局は、国民の信頼を高め、政府のサービスを円滑に提供できるようにするためと説明。約160万人いる国家公務員のほぼ98%が接種を終えているが、いまだ全体の1.6%に当たる1万6,902人がワクチン接種登録を行っていないとした。
ワクチン接種を受けていない国家公務員は11月1日までの猶予が与えられており、期間内に接種を終えない場合は懲戒処分を科すとしている。なお健康上の理由で受けられない場合は医務官から証明書を貰って提出する必要がある。
マレーシアではすでに総人口の61%がワクチン接種を完了しているとされ、政府は年末までに集団免疫の目安とされる80%のワクチン接種率達成を目標に掲げている。
(ロイター、9月30日)

ゲンティンやマラッカの観光施設が再開、州民対象に

【クアラルンプール】  国家復興計画(NRP)の各州における段階が見直されたことを受け、第3フェーズに指定替えとなったパハン州のゲンティン・ハイランドやマラッカ州の観光施設が10月1日付けで再開された。但し州を跨いだ移動まだが認められていないため、州民のみに訪問・利用が制限される。
第3フェーズに移行することを受け、ゲンティン・ハイランドでカジノリゾートを運営するゲンティン・マレーシアは、「リゾート・ワールド・ゲンティン」の営業を再開すると発表した。利用できるのはワクチン接種を完了した人だけで、標準的運用手順(SOP)の順守が求められる。ゲンティン・ハイランドはティオマン島と共に、ランカウイに続く「トラベルバブル」指定候補地とされていたが、実施が見送られていた。
マラッカ州政府も、州民を対象に博物館や動物園、アートギャラリーなどの観光施設を再開すると発表した。
州観光・遺産・文化委員会のムハンマド・ジャイラニ・カミス議長によると、通常の収容能力の50%を上限とし、マスク着用や社会的距離をとることなどが求められる。
ポジティブとしてリストされている観光施設だけでなく、エンターテインメントクラブやナイトクラブのようにネガティブとしてリストされている観光施設も含まれる。
(ベルナマ通信、エッジ、9月30日)

新型コロナの感染者数は1万1889人、サラワク州が最多

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は1日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は1万1,889人だったと発表した。累計感染者数は225万7,584人となった。
州・地域別の感染者数はサラワクが最も多く2,413人だった。それに▽セランゴール(1,568人)▽ジョホール(1,217人)▽ペラ(959人)▽サバ(872人)▽クランタン(858人)▽パハン(831人)▽ペナン(779人)▽ケダ(710人)▽トレンガヌ(699人)▽マラッカ(378人)▽クアラルンプール(KL、289人)▽ネグリ・センビラン(197人)▽ペルリス(81人)▽プトラジャヤ(36人)▽ラブアン(2人)ーーが続いた。
9月30日には、1万7,725人が回復し、累計治癒者は累計で205万4,824人となり、死者数は192人で、累計で2万6,335人となった。アクティブ感染者は、前日から5,182人減少し、16万4,536人となった。アクティブ染者数のうち、82.9%が自宅、11.1%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、5.4%が医療機関、0.6%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。
また同日は新たに15カ所のクラスターを確認。職場で9カ所、コミュニティで5カ所、福祉施設で1カ所でクラスターが発生した。州・地域別ではジョホールとクランタンがそれぞれ4カ所で最も多かった。