インターネット普及率、来年末までに96.9%へ=MCMC

【クアラルンプール】 マレーシア通信マルチメディア委員会(MCMC)は、2022年末までに全国でのインターネット普及率を96.9%にすることを目標としている。
MCMCのファドルラ・スハイミ委員長は、パハン州で4日に開催された通信サービス問題に関する対話セッションに参加した後の会見で、9月末時点でのインターネット普及率は94.1%、回線速度は30メガビット/秒(Mbps)となっていると説明。来年の回線速度目標は35Mbps。光ファイバーについては、年間で施設110万カ所での導入を目標としているが、現状の導入ペースでは50万カ所程度となってしまうため、導入を急ぐとした。通信インフラ設備は、人口の多い地域から順に整備を進める。
同セッションには、パハン州公共事業・交通・保健委員会のノロラザリ・スライマン委員長も参加。ノロラザリ氏は、MCMCの尽力により、今後パハン州ベラ地区の住民10万人以上がより良い通信サービスを受けられるようになると強調。今年から来年にかけ5,000万リンギ相当の通信タワー16基がベラ地区に新設されるなど、段階的にインターネット設備が拡充しているとした。
(ベルナマ通信、10月4日)

ホテル55軒が廃業、休業は86軒に=観光芸術文化省

【クアラルンプール】  新型コロナウイルス「Covid-19」感染症拡大の影響で、昨年3月から現在までの間に全国で廃業したホテルは55軒に、休業したホテルは86軒に及んでいる。
観光芸術文化省(MOTAC)のサンタラ・クマール副大臣が下院答弁で明らかにしたところによると、同期間中に推定8,000人以上のホテル従業員が解雇された。打撃を受けた観光業への支援策として、「人民保護と経済回復パッケージ」(PEMULIH)や「国民と経済を強化するための戦略的プログラム(PEMERKASA)」に加え、▽一時金支給▽電気料金割引の年末までの延長▽観光・サービス税の免除▽税金分割払いの延長▽賃金補助制度ーーなどを提供。観光施設・インフラの整備には3,000万リンギを割り当て、現在までに全国で89のプロジェクトを実施した。
2021年度予算では、トレンガヌ、マラッカ、サラワク、ネグリ・センビランの文化村のインフラ整備に2,000万リンギを計上したという。
同氏は、MOTACが州政府と緊密に連携し、観光振興を続けてきたのは、観光地をより魅力的にして、国内経済の成長に貢献するためだと強調。最適な状態で観光インフラを利用できるようにするため、主要な人気エリアでメンテナンスや改修を実施しているとした。
(ベルナマ通信、10月4日)

ランカウイ「トラベルバブル」で陽性者149人

【クアラルンプール】 保健省のノール・ヒシャム事務次官は、9月16日にランカウイを対象に「トラベル・バブル」の試験運用が開始されて以来、ランカウイ訪問者の中から新型コロナウイルス「Covid-19」陽性者149人が確認されたと明らかにした。
ランカウイに向かう旅行者、合計4万458人を対象にスクリーニング検査が2週間実施され、186人が濃厚接触者と認定された。国内空港7カ所で検査を受けたのは3万4,038人、クアラペルリス及びクアラケダのフェリーターミナルで検査を受けたのが6,420人で、残りは事前に自分でRT-PCR検査を受けた。
9月26日に「トラベル・バブル」初の感染者と認定された3歳児はクアラルンプール新国際空港第2ターミナル(KLIA2)から両親とともに空路でランカウイに向かっていたもので、両親はワクチン接種済みの陰性で、3歳児は無症状だった。
一方、10月1日にランカウイの人気リゾートホテルで発生したクラスターでは、ワクチン接種済みの従業員59人から陽性反応が出たためホテルは一時閉鎖された。ケダ州のオスマン・ワリジョ保健局長によると、旅行者経由ではなく地元コミュニティ経由で感染したとみられる。いずれも無症状もしくは症状が軽いという。
(マレー・メイル、フリー・マレーシア・トゥデー、10月4日)

新型コロナの感染者数は8817人、サラワクが最多

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は5日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は8,817人だったと発表した。累計感染者数は229万4,457人となった。
州・地域別の感染者数はサラワクが最も多く1,361人だった。それに▽セランゴール(1,348人)▽クランタン(1,063人)▽ジョホール(886人)▽サバ(805人)▽パハン(696人)▽ペナン(595人)▽ケダ(576人)▽ペラ(473人)▽トレンガヌ(356人)▽マラッカ(246人)▽クアラルンプール(KL、217人)▽ネグリ・センビラン(122人)▽ペルリス(47人)▽プトラジャヤ(23人)▽ラブアン(3人)ーーが続いた。
4日には、1万5,456人が回復し、累計治癒者は累計で211万6,021人となり、死者数は76人で、累計で2万6,759人となった。アクティブ感染者は、前日から7,457人減少し、14万2,860人となった。アクティブ染者数のうち、81.7%が自宅、11.8%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、5.9%が医療機関、0.6%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。
また同日は新たに15カ所のクラスターを確認。職場で7カ所、コミュニティで6カ所、残りは福祉施設、教育機関でクラスターが発生した。州・地域別ではクランタンで7カ所と最も多かった。

新型コロナワクチン、3回目接種は異種混合に

【クアラルンプール】 カイリー・ジャマルディン保健相は4日、「ブースター接種」と呼ばれる新型コロナウイルス・ワクチンの3回目接種(追加接種)について、異なる種類のワクチンを打つ交差接種(異種混合接種)を行うことを決定したと明らかにした。
カイリー大臣は、先ごろ開催された新型コロナワクチン供給アクセス保証特別委員会(JKJAV)会合で、交差接種について協議したと言明。臨床研究所のカライアラス・ペアリアサミー所長が、安全性に関する研究結果を提出したと明らかにした。研究により安全性が証明されたことから、会合で交差接種を実施することを決定したと説明。しかし、接種するワクチンを選択できるかなど詳細に関しては言及しなかった。
サラワク州では、今月から高齢者など感染すると重症化するリスクが高い層を対象としたブースター接種を開始している。
(マレー・メイル、フリー・マレーシア・トゥデー、10月4日)