【クアラルンプール】  インターネット通販大手のラザダ・マレーシアは、国内外のハラル(イスラムの戒律に則った)認証商品のみ扱うオンラインストア「ラズ・ハラル」を「ラザダ」内に開設した。
ラザダによると、「ラズ・ハラル」ではマレーシア・イスラム開発局(JAKIM)のハラル認証を受けたもののみ取り扱う。
ラザダのシャリフ・リー最高顧客責任者(CCO)は、「ラズ・ハラル」の開設について、ハラル認証商品を販売したいと考える国内起業家の支援も店舗開設の目的の一つだと説明。信頼できるオンラインストアで良質かつ価格に見合った商品を購入できるようになり、出店企業も販売のみならず顧客との関係構築の機会となるとした。ハリラヤ・ハジ(犠牲祭)の前にオープンできたとし、ハリラヤ・ハジ後も、国内顧客のために様々なハラル認証商品を提供し続けると述べた。
JAKIMのハキマー・モハマド・ユソフ局長は、「ラズ・ハラル」はムスリム・コミュニティに利益をもたらすと同時に、JAKIMのハラルへの戦略的取り組みを強化するものだと述べたJAKIMやJAKIMが認めた他のハラル認証機関によるハラル認証やハラルロゴの整合性が保護され、敬意を持って管理、保証するのがJAKIMの役割だと言明。ハラル認証商品専用のオンラインストアを作るというラザダの動きは、正しい方向への一歩だと述べた。
(ザ・サン、ニュー・ストレーツ・タイムズ、7月6日)