【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 首都圏クランバレーを含む半島北部・中部の広範囲にわたり、27日午後零時45分ごろから長時間にわたる大規模停電が発生した。復旧には最短で20分要し、2時間以上経った午後3時過ぎになってようやく完全復旧した。

停電が起きたのは首都圏ではバングサ、バンティン、プチョン、シャアラム、スバン、ペタリンジャヤ、スバン、ケポン、チェラス、バンギ、セラヤン、バンダル・サンウェイ、フルランガットなどで、クランタン州、ペナン州バタワース、ケダ州、ペラ州などの半島北部やマラッカ州、ネグリ・センビラン州セレンバン、クアラルンプール新国際空港(KLIA)などの半島中南部からも停電被害の報告が寄せられた。

停電によりDigiやTMユニファイなどの携帯電話が一時使えなくなったほか、ラピッドKLの首都圏軽便鉄道(LRT)アンパン―スリペタリン線も一時運転をストップした。

政府系電力会社、テナガ・ナショナルは、広域停電が起きていることを認めて謝罪した上で、ジョホール州ヨンペンにある変電施設で発生した機器障害が原因だったと明らかにした。事故のため半島部の電力の10%を喪失したという。