【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 マツダ車の販売代理店で、ベルジャヤ・グループのベルマツ・オートは12日に昨年度決算報告(2022年5月ー2023年4月)を発表し、売り上げが前年比で52.7%大幅増の35億4,820万リンギ、税引き前利益も93.5%増の4億2,120万リンギとなったと明らかにした。

2022年6月30日までの売上税の減免措置によって大量の注文を受け付けたことや、国家復興計画(NRP)第1フェーズによりロックダウンが行われた影響で販売台数が減少した前年度(2021年5月ー2022年4月)からの反動で売り上げは大幅増加。加えて対日本円でリンギ高となったことで国内のマツダ車販売事業の粗利益が増加したことが増益に貢献した。

第4四半期(2023年2ー4月)の売り上げは、前年同期比19.5%増の10億7,240万リンギ、税引き前利益は20.9%増の1億3,953万リンギだった。

ベルマツ・オートは、自動車産業は今度もマイクロチップや部品の供給不足、車両供給の遅延、金融環境の逼迫、金利上昇、地政学的な不確実性、世界経済の低迷などの問題に直面し続けると予想。マツダやプジョー、起亜などのブランドの新モデルやフェイスリフト版の発表は依然として市場心理や経済情勢に左右されると指摘した。その上で今年度(2023年5月ー2024年4月)については、予期せぬ事態が発生しない限りは、好調を維持できるとの見通しを明らかにした。