【ペタリンジャヤ】 日本ペイント・マレーシアは、国営石油会社ペトロリアム・ナショナル(ペトロナス)子会社のペトロナス・テクノロジー・ベンチャーズ(PTVSB)と協業し、石油・ガス(O&G)業界向けの保護塗料を発売すると発表した。

新製品「9049GR」は、ペトロナスが開発した鉄骨構造用の塗装添加剤「プロシールド・プラス」を配合している。炭素原子のシート状物質「グラフェン」を導入することで、厳しい気象下での腐食保護機能を強化し、塗装した鉄の平均寿命を最長16年まで伸ばすことが可能となっている。

ペトロナスのアードリン・アズリ技術・商業化担当副社長は、今回の提携は、両社の持続可能性追求における重要な第一歩であり、画期的なグラフェン活用製品「プロシールド・プラス」の普及において日本ペイントと協力できることを嬉しく思うと述べた。

日本ペイントのヨー・センヘン社長は、ペトロナスの協力に感謝するとし、新市場への参入は、「B2B(企業間取引)セグメントにおける市場シェアを今年42%、2025年までに60%に引き上げる」という同社の目標に沿ったものだと述べた。
(ザ・サン、6月19日、ビジネストゥデイ、6月16日)