【クアラルンプール】 海運のMISCは13日、国営石油会社ペトロリアム・ナショナル(ペトロナス)子会社のペトロナスCCSベンチャーズ(PCCSV)と商船三井(本社・東京都港区)との間で、合弁会社(JV)を設立すると発表した。

MISCがブルサ・マレーシア(マレーシア証券取引所)に宛てた声明によると、JVでは、マレーシアの二酸化炭素(CO2)貯留地へ液化炭酸ガス(LCO2)を輸送する、LCO2運搬船の調達および所有を目指す。出資比率は、商船三井が50%、MISCが40%、PCCSVが10%。ただし、3社はLCO2運搬船に関する最終的な投資決定をまだ下していないとしている。

商船三井は2022年2月にペトロナスとの間で、二酸化炭素回収・有効利用・貯留(CCUS)向けのLCO2海上輸送に関し、事業開発を共同検討するための覚書を締結している。
(ザ・スター電子版、マレーシアン・リザーブ、5月13日)