【コタバル】 マレーシアで整備が進められている第5世代移動通信(5G)ネットワークが、人口集中地域におけるカバー率の目標である85%を達成した。クランタン州コタバルで行われたイベントに出席したデジタル省のロジ・モハマド事務次官が明らかにした。

ロジ氏は「コタバル・マイ・デジタル・ツアー」出席後に会見を行い、「5Gネットワークのカバー率は電話通信のために重要であるだけでなく、様々な業界でより大きな役割を果たす」と強調。「5Gは電話接続だけではなく、経済の触媒として機能する。5G通信があれば産業界は効率的なものになり、業界の成長を促進するのに役立つ」と述べた。

具体的には、ドローンを使用した農業における作物の監視や肥料の効果的な使用、公共交通機関においてはバスや鉄道、タクシー含むすべての交通システムの完全な統合が可能になるとし、医療分野では遠隔手術が可能になるとした。

同ツアーにはマレーシア・デジタル経済公社(MDEC)のサイド・イブラヒム・サイド・ノー会長とクランタン州地方自治体・住宅・保健・環境委員会の ヒルミ・アブドラ議長も出席した。
(ビジネス・トゥデー、エッジ、ベルナマ通信、5月25日)