【ペタリンジャヤ】 保健省のノール・ヒシャム事務次官は4日、首都圏では毎日千人以上の新型コロナウイルス「Covid-19」感染者が入院していると明らかにした。
セランゴール州、クアラルンプール(KL)、プトラジャヤの入院者数は、2週間前に比べて33%増加しており、6,427人が入院中だ。2,685人が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、659人が集中治療室(ICU)で治療を受けている。また、救急部門以外で治療待機中の患者が多くいることも危機準備対応センター(CPRC)のシステムによって判明しているという。
ノール事務次官によると、入院患者の増加に対応するべく、セランゴール州クランのテンク・アムプアン・ラヒマー病院のすぐ近くに野外病院を設置。セラヤン病院およびセルダン病院でも病床を増設した他、セランゴール州の農業展示場、マレーシア・アグロ・エクスポジション・パーク・セルダン(MAEPS)のPKRCでは、酸素供給を必要とする感染者を治療できるよう設備を増強した。過去2週間で首都圏の病院で2,884床の病床を増設、今後もさらに増設する計画だ。首都圏では現在、▽スンガイブロー病院▽セラヤン病院▽アンパン病院▽セルダン病院▽マレーシア国民大学小児専門病院ーーがコロナ専門病院となっている。
ノール事務次官は、重症者数を減らすためには、首都圏でのワクチン接種率を向上させることが必要だと強調した。
(フリー・マレーシア・トゥデー、ニュー・ストレーツ・タイムズ、8月5日)