【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ首相は、新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン接種率が成人人口の90%に達したことを受け、ワクチン接種完了者を対象に11日付けで州を跨いだ移動を許可すると発表した。
警察からの許可なしに州を跨いだ移動が可能になるのは今年1月以来。州境の検問も廃止されるが、ただ警察がワクチン接種を完了したかどうか、抜き打ちチェックを行う可能性があるという。これまでは特定の事情を対象に警察から許可を得た場合のみ州跨ぎの移動が認められていた。
その上でイスマイル首相は、感染再拡大の可能性があるため警戒を怠らないよう呼びかけ、発熱、咳、インフルエンザ、呼吸困難などの症状がある場合は旅行計画を延期するよう呼びかけた。
イスマイル首相はまた、マレーシア国民の海外旅行についても許可すると発表した。マレーシア国民の不要不急の海外旅行許可は昨年3月以来となる。マレーシア国民を対象とした出入国許可申請プログラム「マイトラベルパス」での申請制度は廃止される。ただし出発前3日以内のPCR検査の受検及びマレーシア到着時の14日間の隔離は引き続き必要となる。