【クアラルンプール】 マレーシア証券委員会(SC)は、上場目論見書の虚偽情報記載など数々の違反行為があったとして、ブルサ・マレーシア(マレーシア証券取引所)メイン市場上場企業、チャイナ・オートモビル・パーツ(CAP=中国汽車零件控股)の経営陣を叱責した。
証券委員会によると、CAPは2013年1月11日に発表した新規株式公開(IPO)目論見書において子会社の泉州芬森汽車零部件の銀行残高を誇張するなど、投資家の誤解を招く財務諸表が示されていた。
また2013年から2018年にかけて泉州芬森の虚偽の銀行残高を証券取引所に報告し続けた。泉州芬森は銀行融資返済不履行に関連する訴訟を抱えていたが、これを開示せず、財務諸表においても泉州芬森の銀行負債額を開示しなかったという。叱責を受けた現職の取締役及び前最高財務責任者(CFO)らからは期限までに回答は無かった。
CAPは2013年1月30日に上場。現在、CAP株の取引は停止されている。
(エッジ、東方日報、南洋商報、10月13日)