【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ首相は8日にテレビ演説を行い、4月1日から新型コロナウイルス「Covid-19」のパンデミック(流行)段階からエンデミック(風土病)の段階に移行すると発表した。
イスマイル首相は、エンデミック段階への移行決定は、ワクチン接種率の高さ、感染者による病床使用率の低さ、その他のリスク要因を考慮して決定したと説明。ただしエンデミック段階でも依然として公共の場でのマスク着用は義務付けるとした。また企業の営業時間の制限は撤廃される。
イスマイル首相はまた、国境を4月1日付けで再開すると発表した。国境再開は2020年3月の最初の行動制限令(MCO)が発令されて以来、2年ぶりとなる。
ワクチン接種を完了した旅行者は、出発前と到着時に感染検査を受ける必要があるが、マレーシア再入国の際の隔離は不要となる。
今年1月3日よりサラワク州とクランタン州が国家復興計画(NRP)の第3フェーズから第4フェーズとなり、国内すべての州・地域が最終段階の第4フェーズに入った。成人のワクチン接種率が98%に、追加接種率も64%に達しており、追加接種も進んでいることから政府は当初、2021年後半にはエンデミック段階への移行できるとの期待を示していたが、オミクロン株感染拡大により先送りとなっていた。