【ベラ】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ首相は11日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染件数が増加傾向にあることに関連して、以前行ったような経済活動への制限措置を再び行う考えのないことを明らかにした上で、義務ではないものの感染拡大防止のために追加接種を受けるよう呼びかけた。

イスマイル首相は、「人々の生活は今後も平常通り続けられるものの、我々は自身と家族を守るために追加接種を受けるなどの積極的な対策を講じる必要がある」と言明。4月1日にエンデミック(風土病)段階に移行して以来、野外でのマスクなし容認など多くの規制緩和が行われたが、同時に国民に対して感染を回避するための適切な措置を講じることを勧めてきたと指摘した。

その上でイスマイル首相は、700万人のマレーシア人がまだ追加接種を受けていないと指摘。新規感染件数が増加していることに加え、国内でもオミクロン株の新たな変異株「BA.5」が確認されていることから、義務化されていないものの未接種の人は直ちに追加接種を受け、症状がある場合には医師の診断を受けるよう呼びかけた。

なお追加接種を受けていない人のための追加接種センター再開に関しては、保健省の判断に任せる考えを示した。
(ザ・スター、ベルナマ通信、7月11日)