【クアラルンプール】 スウェーデン系通信サービスのエリクソンは23日、マレーシアをアジア太平洋(APAC)地域における第5世代(5G)無線通信機器の製造拠点として選定したと発表。第3四半期からエリクソンの最新5G無線機器の製造を開始する。

エリクソンのマレーシア、スリランカ、バングラデシュ担当社長兼最高経営責任者(CEO)であるデビッド・ハーガーブロ氏は、マレーシアは東南アジアで初めて、国内および近隣諸国向けにエリクソンの5G機器を製造する国になるとし、マレーシアを製造拠点として選定したのは、熟練労働者や強力なインフラが存在するからだと述べた。また、エリクソンは国内5Gネットワーク整備に携わっていることからも、マレーシアへの長期的なコミットメントを示しているとした。

ハーガーブロ社長は、製造計画に基づき、エリクソンは今後も投資や雇用機会を増やしていく予定であり、シャアラムの保守・サポートセンターや先月新設されたクアラルンプール国際空港(KLIA)の流通センターによって、国内製造機能が補完され、APAC地域の顧客へのサポートを改善できると述べた。

エリクソンはまた、マレーシア工科大学(UTM)および国営企業デジタル・ナショナル(DNB)との提携により、5Gや他先端技術教育を支援する「エリクソン・エデュケート」を開始したと発表。初年度は最大1,200名の学生が参加する見込みで、UTMの学生がデジタル経済やインダストリー4.0(IR4.0)の変革に参加・貢献できるようになることを目指す。

エリクソンは2016年、5G技術の研究とテストを行う国内初のイノベーションセンターをUTMに設置している。
(ベルナマ通信、7月23日)