【ジョージタウン】 大手飲料水メーカーのスプリツァーは、倉庫の収容能力を引き上げるために、セランゴール州シャアラムの倉庫に3,000万リンギを投じる計画だ。

リム・コックブーン社長が、英字紙「ザ・スター」の取材に対し明らかにしたところによると、昨年第4四半期に生産ラインを追加し、生産能力を85万リットルから10億リットルに引き上げた。それに伴い、保管、流通のために倉庫を拡張する。投資額には、本社や製造システム、設備などの改装やアップグレードなども含まれている。

リム社長は、1年前に比べてプラスチック包装材料の価格がおよそ30%上がっているため、販売価格を5ー10%引き上げたと述べた。また今後の見通しについては、世界経済の減速や地政学的な紛争、長引く新型コロナウイルス「Covid-19」の流行、高いインフレ率、利上げ、金融引き締めなどの要因がボトル入り飲料水の需要や消費に影響を与える可能性があると予想。これまでサプライチェーンや人手不足、運営コストの上昇などの各問題の管理に努めてきたが、今後も中核ブランドに注力し、生産の自動化や生産性向上に取り組むと説明した。同社は企業ロゴも刷新し、リサイクルプラスチックを利用したボトルなどを導入したが、好評を得ているという。
(ザ・スター、1月9日)