【クアラルンプール=アジアインフォネット】 日本政府観光局(JNTO)が発表した2024年3月の訪日者数統計(推計値)によると、マレーシアからの訪日者数は4万1,900人となり、前年同月比で7.7%増加したが、前月比では30.4%減少した。

JNTOによると、旅行代金の高騰、LCCの地方路線の回復の遅れ、ラマダン(断食月)による旅行控え等の影響があったが、スクールホリデー等の影響もあり増加した。なお、新型コロナ前の2019年同月との比較では17.2%減となった。
クアラルンプール(KL)ー新千歳間の復便もあり、日本への直行便数は前年同月に比べ回復傾向にある。

3月の世界全体の訪日者数は、前年同月から 69.5%増の308万1,600人となり、2019年同月からは11.6%増となった。春の桜シーズンによる訪日需要の高まりに加え、今年はイースター休暇が3月下旬から始まったこともあり、単月として過去最高を更新するとともに、初めて300万人を突破した。

JNTOは、昨年3月に策定された第4次観光立国推進基本計画で3つの柱「持続可能な観光」、「消費額拡大」、「地方誘客促進」が示されるとともに、旅行消費額・地方部宿泊数等に関する新たな政府目標が掲げられたとし、これらの実現に向けて、市場動向を綿密に分析しながら、戦略的な訪日旅行プロモーションに取り組んでいくとしている。