小売業の売上高、第3四半期は27.8%減少=RGM

【クアラルンプール】 小売業調査会社リテール・グループ・マレーシア(RGM)によると、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染拡大防止策として施行された行動制限令(MCO)の影響を受けて、第3四半期の小売業売上高は、前年同期に比べて27.8%減少した。
RGMが発表した「2021年11月マレーシア小売業界リポート」によると、マレーシア小売業協会(MRA)およびマレーシア小売チェーン協会(MRCA)の予想(マイナス15.1%)を下回った。MCOによりほとんどの小売業者は店舗を一時休業しなくてはならなず、百貨店やハイパーマーケットの売り上げは41.9%、43.6%と大幅に減少した。また映画館や劇場など娯楽施設の売り上げも減少した。一方でミニマーケット・コンビニエンスストアの売り上げは2.6%増加し、セクター別で最も増加率が高かった。
8月21日付で政府が車両の乗車人数制限や行動制限を緩和したことで、主要なショッピング施設の客足は回復してきており、第3四半期に売り上げがマイナス0.8%となった飲食店だが、飲料や食品を扱うキオスクや屋台などの売り上げは第4四半期に20.5%増加することが見込まれている。またファッション・装飾品については、第4四半期に50.4%と大幅増加が期待できるという。
RGMは第4四半期について、年末に向けて売り上げの回復が見込めるとし、9月にプラス12.7%としていた小売業の売り上げ予想を18.3%に上方修正したと公表。しかし今年通年については、第3四半期が芳しくなかったことから、プラス0.8%からプラス0.5%に下方修正した。来年は6%増加を予想しているという。
(マレーシアン・リザーブ、12月8日、エッジ、12月7日)

来年の転職市場、人材確保競争が激化へ=ランスタッド調査

【クアラルンプール】 人材サービスのランスタッド・マレーシアが実施した「2022年市場展望および給与スナップショットレポート」によると、2022年には生活費の高騰やロックダウンの反動で多くの労働者が転職を考え、転職市場が活発化するが、人材不足のため売り手市場が続き、優秀な人材を獲得するための企業間競争が激化しそうだ。
IT業界では、電子商取引、フィンテック(金融技術)、クラウド、サイバーセキュリティの4分野の成長が見込まれており、ビッグデータの活用を目指す中堅・大企業ではソフトウェア開発者だけではなく、データエンジニア・サイエンティストの需要も高くなるという。データエンジニアの月額給与基本額(手当などを除く)は、7,000から1万4,000リンギ(3から8年の経験者)。セキュリティ・エンジニアは4,000から1万2,000リンギ(1から5年の経験者)、プロジェクト・マネージャーは1万から2万リンギ(5から10年の経験者)。
製造業の品質管理者の場合、8,000から1万5,000リンギ(10から15年の経験者)。日用消費財(FMCG)では、ブランド・マネージャーの場合、7,000から1万2,000リンギ(5から8年の経験者)、地域販売担当マネージャー(RSM)の場合、1万3,000から1万7,000リンギ(8から10年の経験者)となっている。
ランスタッド・マレーシアの責任者であるファハド・ナイーム氏は、外国人労働者の雇用制限が強化されていることからも国内での人材確保が課題となっており、リモートワークの選択肢を与えるなど、柔軟な働き方を提供することが鍵となるとし、変化を好まずパンデミック以前のやり方に固執する企業は、今後離職率が大幅に上昇するという予想を示した。
(ザ・スター、12月4日)

ECサイト、ショッピーとラザダの人気変わらず=調査

【クチン】 価格比較サイトを運営するiプライス・グループの調査によると、マレーシアのECサイトにおける電子商取引通信量の71%がショッピー、ラザダが18%、PGモールが9%となり、ショッピーの人気が変わらないことが明らかになった。
特にショッピーは、食事デリバリー「ショッピー・フード」を開始、食券や無料配送を提供をスタートした。ラザダは中国語オプションを追加するなど、機能強化やキャンペーンに力を入れ、オンラインで商品を購入する人々を取り込み、売上とアクセス数の両方を増加させたという。
マレーシア・タイ・ベトナムでは、PGモール(マレーシア)、セントラル・オンライン(タイ)、ティキ(ベトナム)がトップ3にランクインした。PGモールは国際間取引のJDワールドワイド(京東国際)と提携し、国内販売業者の商品を中国市場にも展開可能にしたため、マレーシア国内で最も知名度の高い企業となったという。
電子商取引サイトに対するフェイスブックユーザーの反応に関する調査結果では、マレーシア人はショッピー・ラザダ・PGモールに関する投稿に最も関心を寄せており、ソーシャル・エンゲージメント(投稿に対する反応)のうち44%を占めたが、ベトナム人は36%、タイ人は20%となった。10月時点のマレーシア全人口に占めるフェイスブック利用者は、87.2%と言われており、マレーシアで電子商取引関連の発表やイベントを告知するにはフェイスブックが重要な役割を果たすことが示されたという。
グーグルが今年発表した「イーコノミーSEAレポート2021」によると、東南アジアのインターネットユーザーの10人中8人がデジタル技術を活用する消費者であり、インターネットユーザーのうち、タイ人の90%、マレーシア人の81%、ベトナム人の71%にオンラインショッピングの経験があるという。
(ボルネオ・ポスト、11月26日)

従業員の81%、オフィス勤務に戻りたい=サヴィルズ調査

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 不動産・財務・投資コンサルタントのサヴィルズが実施した調査によると、マレーシア人の81%がオフィス勤務に戻りたいと考えていることがわかった。
「労働者が求めているものは何か」をテーマに実施した調査では、▽敏捷性▽アメニティ▽キャリア▽経験▽勤務地▽生産性▽スペース▽テクノロジー▽幸福ーー9項目における理想環境について、金融サービス、不動産・建設、テクノロジー、通信などの従業員を対象に実施した。
キャリアについて、専門性向上をする上では、およそ90%の回答者がオフィス勤務、60%以上がオフィス勤務と在宅勤務の組み合わせ(ハイブリッド型勤務)が望ましいと回答。オフィス環境に必要なものとして最も多かったのは「清潔さ」で70%、「空気の質」が69%、「安全性」が66%となった。
勤務地の希望としては、32%がクアラルンプール・シティーセンター(KLCC)、21%がペタリンジャヤやシャアラム、ダマンサラ、チェラス、セレンバンなどの首都圏、19%が首都圏郊外と答えたが、24%が在宅勤務と答えた。
生産性に関しては、同僚との協調性向上には61%がオフィス勤務、32%がハイブリッド型勤務が望ましいと回答。幸福の分野では、完全在宅勤務中に経験したこととして最も回答率が高かったのは、「社会的孤立」で44%だった。そのほかには「勤務時間が長くなった」が37%、「精神的疲労」と「肉体的疲労」がそれぞれ30%となった。

絶対的貧困率、昨年は8.4%に上昇=イスマイル首相

【クアラルンプール】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ首相は、2019年は5.6%だった絶対的貧困率が2020年には8.4%に上昇したと明らかにした。
「2021年国際社会福祉会議(ISWC2021)」の開幕式で演説を行ったイスマイル首相は、2019年に10.3%だった相対的貧困率も2020年には16.9%に上昇し、平均月収も7,901リンギから7,089リンギに減少したと言明。2019年の極貧困層は0.4%で2万7,200世帯だったが、2020年には1.0%に上昇し7万8,000世帯に増加したと見られると述べた。また中間所得層「M40」世帯の20%が低所得者層「B40」世帯に陥り、高所得者層「T20」の12.8%が「M40」入りしたと公表。貧困率の上昇を食い止めるためには、国民の声を考慮した政策を策定しなくてはならないと述べた。
イスマイル首相は、革新的な社会的保護ソリューションが必要だとし、官民が協力しなくてはならないと強調。特に非公式労働者や主婦などの保護や権利を迅速に保障する必要があるとし、「クルアガ・マレーシア(マレーシア家族)」精神に則った協力が必要だと述べた。
(マレーシアン・リザーブ、11月23日)

コロナワクチンが直接死因となったケースはゼロ=第2副保健相

【クアラルンプール】 新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチンの安全性について、アーロン・アゴー・ダガン第2副保健相は、今年2月24日から11月20日までにワクチン接種プログラム(PICK)下で行なった接種が直接の死因となったケースはないと言明した。
アーロン氏の国会答弁によると、これまで▽ファイザー▽アストラゼネカ▽シノバック▽カンシノ▽シノファームーーの5種類のワクチン合計5,184万2,386回分の接種が行なわれ、副反応が出たケースは2万3,163件、率にして0.045%だった。
副反応が出たケースのうち93.3%が発熱、頭痛、倦怠感などの軽い症状で、1日以内に回復した。深刻な副反応が出たケースは1,549件、率にしてわずか0.003%だった。
またワクチン接種が完了した者のうち535人が死亡したが、ワクチン接種とは直接の関係はなかったという。
(フリー・マレーシア・トゥデー、マレー・メイル、ベルナマ通信、11月23日)

 

2020年の死者数、65.6%が病死=統計局

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 統計局が16日に発表した2020年の死亡統計によると、全死者数の65.6%にあたる16万6,507人の死因が病死で、34.3%(5万7,352人)が病死以外だった。
死因のうち最も多かったのは虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症など)で17%を占め1万8,515人が死亡、うち男性が1万2,707人(68.6%)、女性は5,808人(31.4%)だった。虚血性心疾患はすべての民族で最も多い死因となっており、マレー・ブミプトラ(マレー系および先住民)系で16.6%、華人系で16%、インド系で22.8%だった。年齢層としては41ー59歳(20%)と60歳以上(18%)が多くを占めた。
死因2ー5位は▽肺炎(11.4%)▽脳血管疾患(8.3%)▽交通事故(2.9%)▽気管、気管支及び肺の悪性新生物(肺がんなど)(2.5%)ーーだった。がんによる死亡率は、2000年の11.6%から2020年には15.5%に増加した。
2020年から流行の新型コロナウイルス「Covid-19」感染症による死亡率はわずか0.3%で、471人が死亡した。州・地域別ではサバ州が最多で265人となった一方で、トレンガヌ州はわずか1人となっている。
東南アジア諸国連合(ASEAN)地域のコロナ感染による死者数は、今年10月31日時点でインドネシアがトップで2万2,138人、それにフィリピン(9,244人)、ミャンマー(2,682人)が続き、マレーシアの死亡者数は低い水準にとどめることができている。

5G導入によりGDPは2030年までに5%増加=EY調査

【クアラルンプール】 アーンスト・ヤング・コンサルティング・サービス(EY)の最新レポートによると、5G(第5世代無線通信)技術の導入により、2030年までにマレーシアの国内総生産(GDP)は5%(1,220億リンギ)増加し、14万8,000人の雇用が創出されることが予想されている。
「マレーシアにおける単独卸売制5Gネットワーク(SWN)の経済効果予測」は、統計局データ、第三者データ、業界リーダーへのインタビューから作成されたもので、国家デジタル経済・第4次産業革命委員会の会議に合わせ、デジタル・ナショナル(DNB)により発表された。DNBは5G基盤整備のために国が設立した特別目的事業体で、各通信業者に5Gネットワーク回線を卸販売する立場。
同レポートによると、5Gの導入により効率性と生産性が向上するだけではなく、デジタル産業の拡大や新規企業の参入によりGDPは増加することが予想されている。DNBが5Gに直接投資することで、GDPに209億リンギの追加貢献が期待でき、そのうち79億リンギ(38%)は、DNBの営業活動による直接貢献、残り130億リンギ(62%)はサプライチェーンなどを通じた間接貢献となる。5G展開のピークを迎える2022年には1万4,800人以上の雇用が創出され、5G展開に必要な費用は、政府の歳出を必要とせずDNBを通じて民間企業が負担することになるという。
DNBは、SWNは特に農村地帯において高品質なブロードバンド接続を加速させるため、デジタル格差を解消し、より公平な競争環境を提供できると強調。農村での教育や雇用の機会が増え、必要な医療サービスへのアクセスも改善されることで、農村の経済成長が促進され、農村地帯の企業がオンライン市場を活用し規模を拡大する機会も増えることになるとした。
(ザ・スター、ニュー・ストレーツ・タイムズ、11月17日、ベルナマ通信、11月16日)

若手社員の72%、より良い仕事求めて海外転職を検討

【クアラルンプール】 マレーシアでは若手社員の72%がより良い仕事を求めて海外転職することを検討している。
中小企業向け人材サービス会社エンプロイメント・ヒーロー社が、今年8ー9月に▽マレーシア▽シンガポール▽オーストラリア▽ニュージーランド▽英国ーーの各国で従業員の移動・残留に関する調査を実施、この度調査結果を発表した。マレーシアでは1,004人から有効回答を得た。
「今後1年以内に新しい仕事を探すことを計画している」と回答したのはマレーシアで61%となり、調査対象国の中で最も高い割合となった(シンガポール59%、オーストラリア48%、ニュージーランド50%、英国55%)。マレーシア人が退職したい理由としては「キャリア開発ができない」(36%)が最も多く、次いで「評価・承認が得られない」(27%)、「トレーニングの機会がない」(26%)が続いた。その他「昇給がない」「経営難」「過労」「柔軟性の欠如」などが挙がった。
ベン・トンプソン共同創立者兼最高経営責任者は、パンデミックの影響によるキャリアの方向性の変更や国境再開後の海外移住を計画する人が増加していると言明。マレーシア人の24%が自分の仕事を「大好き」、45%が「好き」と答える一方で、そのほとんどが退職を計画しているのは問題であり、雇用主は退職希望者を引き止めるために自社の経営方針、労働文化、定着戦略を見直す必要があると強調した。
(ベルナマ通信、11月16日)

基本再生産数、8月31日ぶりに1を上回る=保健省

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 1人の感染者が何人に感染を広げる可能性があるかを示す基本再生産数(R0/RT)が11日、8月31日ぶりに1.00に超えた。その後上昇を続け、14日午後11時59分時点で1.05となった。
州・地域別でもっとも高いのはプトラジャヤで1.20。クアラルンプールで1.05、セランゴールで1.04、ネグリ・センビランとパハンで1.02、クランタンで1.01となった。それ以外のサバ、ペナン、ジョホール、マラッカ、ケダ、ペラ、トレンガヌ、サラワクは1.00を下回っている。
保健省のノール・ヒシャム事務次官は、新規感染者数は横ばいの状態が続いているが、R0は上昇しているとして、標準的運用手順(SOP)順守とワクチンの追加接種を受けるように呼びかけた。またカイリー・ジャマルディン保健相も追加接種を呼びかける共に、高齢者に対しては混雑した場所を避けるよう注意を喚起した。
マレーシア医師会(MMA)は新型コロナウイルス「Covid-19」感染症がエンデミック(風土病)段階に移行するとの報道に安堵しないよう注意を喚起。引き続き感染対策を実施するよう呼びかけた。