【クアラルンプール】 タイで高級ショッピングモールを展開するサイアム・ピワットは、クアラルンプール郊外のブキジャリルでまもなく開業する大型ショッピングモール「パビリオン・ブキジャリル」に出店すると発表した。同社にとって初の海外展開となる。
サイアム・ピワットは、パビリオン・ブキジャリル内に1万1,000平方フィートの店舗を構え、「エコトピア」「アイコンクラフト」「アブソルート・サイアム」という3つのコンセプトによりタイ国内ブランドを紹介していく。
サイアム・ピワットのリテールビジネスグループ最高経営責任者であるウサラ・ヨンギピヤプル氏は、同社の目標は、世界中でタイ・ブランドの評判を高め、タイを世界の舞台に立たせることだとし、初の海外展開先としてパビリオン・ブキジャリルを選択したのは、パビリオンがタイ・ブランドを最もよく表現できると確信したからだと述べた。
パビリオン・ブキジャリルを運営するクアラルンプール・パビリオンのジョイス・ヤップ最高経営責任者は、タイは都会的な高級ショッピングモールでよく知られているとし、2019年にはタイが「マレーシア人が最も愛する旅行先」の一つとして選ばれ、1年間で300万人以上のマレーシア人がタイを訪れたと述べた。タイの独特でありつつ繊細な工芸品や手仕事はその多様な伝統文化をよく表しており、新店舗ではそれを実際に体験できると強調。両社の協働によりマレーシアにいながらにして異文化体験ができるため、顧客の購買意欲向上につながり、ひいては景気回復にも貢献できると述べた。
パビリオン・ブキジャリルは、地域最大級のライフスタイル提案型総合ショッピングモール。5つのフロアで構成され、総面積は180万平方フィート。12月3日のオープンを予定している。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、10月7日)