【クアラルンプール】 テンク・ザフルル財務相は11日、下院における法案審議でガ・コーミン議員(希望同盟所属)の質問に対し、政府債務は10月末には対国内総生産(GDP)比で法定上限の60%を超えるとの見通しを示した。コロナウイルス対策に追加予算を組んだためだ。
政府収入1リンギに対する利子負担は18セン。債務返済能力を示す元利金返済カバー率は今年が18%となる390億リンギ、来年が431億リンギ程度になるという。
法案には、法定債務上限の65%への引き上げと、ウイルス対策予算の増額が含まれており、発声投票で承認された。
ザフルル氏によると、中期的計画として政府は財政赤字を対GDP比で25年までに3ー3.5%に減らすことを目指す。
ガ議員は、法案が承認されると政府債務は1兆3,000億リンギになり、国民1人当たり4万リンギに相当するとし、債務削減の行程表の明示を求めた。
(フリー・マレーシア・トゥデー、10月11日)