【マラッカ=マレーシアBIZナビ】 10月5日に解散したマラッカ州議会について、選挙委員会(EC)は18日、11月8日の公示、11月20日を投開票とする州議会選挙日程を明らかにした。
マラッカ州議会では10月4日、与党系議員4人がスレイマン・モハマド・アリ州首相(統一マレー国民組織=UMNO)支持を撤回すると発表。スレイマン州首相支持が過半数を割り込んだとして、退陣を要求した。これを受けた同州元首であるモハマド・アリ・ルスタム知事はスレイマン州首相が州議会で過半数の支持を失ったと判断、翌10月5日に州議会の解散を宣言した。
解散を受け、憲法の規定により州議会選挙が60日以内に開催されることとなったが、昨年のサバ州議会選後に新型コロナウイルス「Covid-19」感染者が急増した例もあり実施を危ぶむ声が上がっていた。
マラッカ州議会の定数は28で、昨年3月の政変劇でUMNOなどを構成党にもつ政党連合・国民戦線(BN)が14議席、共闘するPPBMが2議席、無所属1議席の合計17議席を擁して、州政権を希望同盟(PH)から奪回したが、今回4人が政権から離脱したことで合計13議席となり過半数を割り込んだ。
すでに州議会選に向けて各党派が動き出しており、政権与党の国民同盟(PN)も構成党間の議席配分調整に着手しているが、これまで議席をもっていなかった汎マレーシア・イスラム党(PAS)が候補を擁立する意向を示しており調整難航も予想される。