【クアラルンプール】 オンライン証券の楽天トレードは、今年開始した米国株の取り扱いが好調で、開始から1カ月で売買代金が4,000万リンギに達したと明らかにした。
楽天トレードは、主にニューヨーク株式市場(NYSE)とナスダック(Nasdaq)の約1,000銘柄を扱っており、米国株の口座数は1万6,000を突破した。88%超がブルサ・マレーシア(マレーシア証券取引所)で最初に取引を行った上で米国株取引に参加しているという。
楽天トレードの三瀬和正・最高経営責任者(CEO)は、マレーシアの投資家が投資ポートフォリオをセクターだけでなく市場に対しても多様化させるという考え方を受け入れていることを反映していると指摘。近年、デジタル化に支えられて海外市場にアクセスしようという個人投資家が急増していることで株取引の置かれた状況が変化しているとしたうえで、低い手数料で「グローバル投資家」になるためのステップを踏み出すことが可能になったと述べた。
楽天トレードの米国株取引アカウントは現物口座から利用できるようになっており、マレーシアと米国(リンギ建て)の両方の市場で、手数料は7リンギから100リンギという低い手数料で取り引きできるようになっている。
2月28日の時点での総口座数は24万を突破しており、2017年の営業開始時からのマレーシアと米国を合わせた売買代金は約1,000億リンギに達している。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、ザ・スター、3月22日)