物流のスウィフト、配送車両10台がボルボから納車

【クアラルンプール】 物流大手のスウィフト・ホーレージ(SHB)は、ボルボ・トラックス・マレーシアから10台のプライムムーバー「FM440」の納車を受けたと発表した。
SHBが発表した声明によると、同社は輸送車両増強計画の下で「FM440」を30台発注しており、今回、第1弾として10台が納車された。これらの車両は、ペナン州セベラン・プライで新設した倉庫・支店やペラ州に新設したタイピン支店の配送業務で利用される。
SHBのロー・ヨンフイ最高経営責任者(CEO)は、セベラン・プライ倉庫の操業開始に合わせてプライムムーバーの納車を受けることができたと説明。同社は顧客へより良いサービスを提供するために車両を増やしているが、倉庫も新設したことで、サービス水準や顧客満足度をさらに向上させることができるとの見解を示した。同社は2013年よりボルボのプライムムーバーを利用しており、ボルボ・トラックの安全性や信頼性を確信しており、良いパートナーだとした。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、4月19日)

貨物車両、ハリラヤ祝日前後は走行禁止=運輸相

【プトラジャヤ】 ウィー・カション運輸相は18日、ハリラヤ(断食月明け大祭)のため4月30日ー5月2日、5月7ー8日について、貨物車両の走行を禁止すると発表した。
ウィー大臣は、交通安全キャンペーンと交通違反取り締まり強化を18日より開始すると宣言。貨物車両の走行禁止は、大型トラックと普通自動車が混在して走行することで起きる事故を防ぐためだと説明し、渋滞対策のためだけではないと述べた。また緊急レーンの走行や携帯電話の利用、信号無視、強引な割り込み、スピード違反の罰則もハリラヤ祝日の期間は強化すると発表。違反をした場合は、罰則金が科せられるのではなく、法廷に持ち込まれることになるとした。
また高速バスの安全性強化としては、道路交通局(RTD、JPJ)の取締官2,200人を配備し、監視や抜き打ち検査を実施する計画だ。
(ベルナマ通信、4月18日)

エバラ食品、マレーシアに孫会社を設立へ

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 調味料製造・販売のエバラ食品工業(本社・神奈川県横浜市)は、マレーシアに孫会社「エバラ・フーズ・マレーシア」を設立することを明らかにした。
子会社であるシンガポール現地企業エバラ・シンガポールの100%子会社として、5月にセランゴール州ペタリンジャヤに拠点を開設する計画だ。資本金は170万リンギ。調味料の販売と貿易事業などを行う。

エバラ・シンガポールは、これまで東南アジア地域で販売活動を展開する一方、マレーシアに駐在員事務所を設け、販売チャネル開拓等のマーケティング活動を進めてきた。その駐在員事務所の活動に一定の成果が見られた中、今後も成長が見込まれる東南アジア地域において、より一層のエバラブランドの浸透と事業拡大を推進していくため、エバラ・フーズ・マレーシアを設立するという。

観光産業の回復に最大3年必要=ムヒディン国家復興評議会議長

【クアラルンプール】 新型コロナウイルス「Covid-19」からの復興を目指す国家復興計画(NRP)を管轄する国家復興評議会(NRC、MPN)のムヒディン ・ヤシン議長(前首相)は、観光産業が回復するのに最大3年かかる可能性があるとの見方を示した。
先にクアラルンプール新国際空港(KLIA)を視察したムヒディン氏は、「(観光業における)状況が以前のように回復するまでには、おそらく1、2年以上かかるとの説明を受けた」とした上で、KLIAを使った空路だけでなくシンガポールやタイ南部の陸路国境も完全に開放されれば、国の経済回復プロセスはよりスピードアップされるだろうと述べた。
またムヒディン氏は、東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国間で入国者の監視業務を円滑に行うために陰性テストを課さない相互認証協定を数カ月内に締結できるとの見通しを表明。今年から来年にかけて経済がより一層活発化するとの期待を示した。
その上でムヒディン氏は、観光業が外国人観光客で年間800億リンギ、国内観光客で300億リンギを稼ぎだす重要なセクターだと強調。現在、訪問者の80%以上がジョホールーシンガポール国境から来ているが、すでに50社近くの航空会社がKLIA乗り入れを再開しているとして良い兆候だと述べた。
(マレーシアン・リザーブ、4月18日)

新型コロナの感染者数は7140人、病床使用率は60.3%

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は、18日の新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は7,140人だったと発表した。累計感染者数は439万6,165人だった。
新たに308人が入院。うちカテゴリー1(無症状)、カテゴリー2(軽度の症状)が137人、重症患者とされるカテゴリー3(肺炎の症状)、カテゴリー4(酸素吸入が必要)、カテゴリー5(人工呼吸器を装着する必要)は171人だった。
新たに1万4,423人が回復し、累計治癒者は426万4,127人となった。死者数は16人で、累計は3万5,437人。アクティブ感染者は、前日から7,299人減って9万6,610人となった。病床使用率は60.3%にアップ。1人の感染者が何人に感染を広げる可能性があるかを示す基本再生産数(R0/RT)は0.88に上昇した。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は、2,628万9,727人で、接種率は80.5%。ブースター接種完了者は1,598万555人で、接種率は48.9%となった。
新たに発生したクラスターはゼロだった。現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は114カ所に減った。