冷凍食品のカワンフード、シャアラムで第2製造施設を建設へ

【クアラルンプール】 冷凍食品メーカーのカワン・フードは21日、第2製造施設を建設するため、セランゴール州シャアラムの合計面積7.08エーカーの土地を5,046万リンギで購入すると明らかにした。
ブルサ・マレーシア(マレーシア証券取引所)に宛てた声明によると、完全子会社のカワン・フード・マニュファクチャリングが、RGPウエアハウス・ソリューションズから3区画の土地(合計4.07エーカー)を2,894万リンギで購入する売買契約を締結した。またセランゴール州開発公社(PKNS)からも合計3.01エーカーの土地2区画を2,152万リンギで取得するために手続き中だ。資金は内部資金および外部借入金でまかない、今年第4四半期までに土地取得手続きを完了する見込み。
第2製造施設では、冷凍・冷蔵・常温食品に対応するロボット自動倉庫などの新技術を導入する。新施設により製品の多様性を高め、シャアラムの交通利便性の高さから物流コストの削減も期待できるという。
カワン・フードは、今回の土地取得は、事業拡大や多角化、新分野開拓、植物由来のチルド製品などへの展開といった企業戦略に沿ったものであり、より大きな経済価値を生み出し、収益力を高める機会につながるものだと述べた。
(ザ・スター、4月22日、エッジ、4月21日)

韓国コーウェイ、研究センターをマラヤ大学と共同設立へ

【クアラルンプール】 空気清浄機・浄水器の製造・販売を手掛ける韓国のコーウェイは21日、国際研究開発(R&D)センターをマラヤ大学(UM)と共同で設立すると発表した。
コーウェイ・マレーシアは、UMの工学部、理学部とともに、マレーシアにおける製品改良を目指し研究を進めていく。研究課題として水質問題などに取り組む予定。将来的にはインターンシップやコンサルティング、スポンサー、研究所の設立などへの展開も視野に入れるという。
コーウェイ・マレーシアのカイル・チョイ社長は、今回のR&Dセンター設立は韓国国外で設立する初の研究開発施設になるとしマレーシア人のために設計された家電製品の生産も可能になると言明。また、韓国とマレ シアの専門家間の知識交換ができるだけでなく、UMの卒業生に対して就職やインターンシップの機会を提供するなど、さらなる連携も推進できると述べた。
コーウェイの最初のR&Dセンターは韓国ソウルのソウル大学リサーチパークに1993年に設立されており、今回が2カ所目。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、4月21日)

3月の航空旅客数は303.1万人、前年同月比5.2倍に

【クアラルンプール=マレーシアBIZ】 空港運営のマレーシア・エアポーツ(MAHB)によると、2022年3月の国内空港における航空旅客数は、前年同月比5.2倍の303.1万人だった。前月の254.3万人からは19.2%増加した。
国際線は前年同月比4.1倍の42万人で、国内線は5.4倍の261.1万人だった。
クアラルンプール新国際空港(KLIA)は123.1万人で、前年同月比6倍。国際線は4.1倍の40.6万人、国内線も7.8倍の82.5万人となった。
KLIAを除く国内空港は4.7倍の180万人となった。国際線は4.7倍の1.4万人、国内線は4.8倍の178.6万人だった。
第一四半期の航空旅客数は832.8万人で、前年同期比5.0倍となった。国際線が3.6倍の96.8万人、国内線が5.3倍の736.0万人だった。
今後の見通しについてMAHBは、4月1日かのら国境再開後、1日あたりの平均旅客数が前月比48%増加したと指摘。ラマダン(断食月)開始後に若干の減少はあったものの、例年の傾向からハリラヤ休暇に向けてさらに航空旅客数は増加すると予想した。国内線航空会社の最新情報によると、ラマダン期間の最後の7日間の予約数は4月前半12日間に比べ33%増加しているとした。

新型コロナの感染者数は5899人、2月3日ぶりに6千人下回る

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は、21日の新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は5,899人だったと発表した。2月3日以来初めて6,000人を下回った。累計感染者数は441万5,101人だった。
新たに208人が入院。うちカテゴリー1(無症状)、カテゴリー2(軽度の症状)が139人、重症患者とされるカテゴリー3(肺炎の症状)、カテゴリー4(酸素吸入が必要)、カテゴリー5(人工呼吸器を装着する必要)は69人だった。
新たに8,434人が回復し、累計治癒者は429万1,447人となった。死者数は5人で、累計は3万5,470人。アクティブ感染者は、前日から2,540人減って8万8,184人となった。病床使用率は60.7%にダウン。1人の感染者が何人に感染を広げる可能性があるかを示す基本再生産数(R0/RT)は0.81に下降した。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は、2,641万7,480人で、接種率は80.9%に上昇。ブースター接種完了者は1,599万8,406人で、接種率は49.0%だった。
新たに発生したクラスターは1カ所で、ペラ州の教育機関に関連したクラスターだった。現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は101カ所に減った。

 

クラン港でのコンテナ取り扱い、5月から3日以内に手続き完了

【プトラジャヤ】 ウィー・カション運輸相は21日、クラン港に到着するコンテナ貨物は5月1日以降、入港から3日以内にすべての手続きが完了し荷受人に引き渡されると発表した。港湾業務の効率向上に貢献するという。
貨物処理に関し新たな標準的作業手順(SOP)を導入したためで、試験運用では良好な結果が出たという。
コンテナ到着後、コンテナヤードに置くまでの日数が1日、当局による検査が1日を要する。しかし書類に不備があったり、申告内容に疑わしい点があったりした場合、3日以内の処理はできず、到着から30日以内に調査を行うという。ウィー氏は、ほかの港湾でもこのSOPを採用すれば作業効率の向上に役立つと語った。
ウィー氏はまた、昨年導入した、運輸会社にグループ企業内での牽引車、トレーラーの共有を容認する措置をさらに緩和し、荷台が箱型の貨物車も共有を認めると発表した。企業のコスト削減に貢献するという。
(ザ・スター、4月22日)